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パチンコ・サンタマリア

【パチンコ・サンタマリア】外観

聖母マリアの名を冠するパチンコ店の廃墟。外壁には子供時代のイエス・キリストを抱くマリアの姿が大きく描かれているほか、十字架を店のモチーフとして用いるなど、キリスト教を強く意識したデザインになっている。

内部にはハングル文字が印刷されたペットボトル入りの水がなぜか大量に残されており、「朝鮮玉入れ」などと揶揄されるパチンコの、韓国や北朝鮮との繋がりを暗示させる。日本のパチンコ店には「儲けが北朝鮮に送金されて(核開発に充てられて)いる」などという噂がまことしやかに流れており、私自身は根拠不明のデマ情報としか思っていなかったのだが、さすがに火の無いところに煙は立たぬという事か。

それにしても韓国とキリスト教、というと私はどうしても例の性犯罪事件(聖神中央教会事件)を連想する。当時大々的に取り上げられたので本当に「パチンコ=韓国」というのであればこれはかなりのマイナスイメージと思うのだが、客層的にそんな事を気にする人がいるとも思えず、その事と店が潰れた事に直接的な因果関係は無いだろう。

パチンコ・サンタマリア_十字架をモチーフにした店のロゴ

十字架をモチーフとしたデザイン。

駐車場に積まれた石材

駐車場の大部分は石材置き場として使われていた。

店のサイドエントランス

建物の屋上も大仰な円形のデザインをしていたが、こんな所にも円が使われている。円というのは永続性や完全性の象徴だが、キリスト教で円というと宗教画に描かれる聖人の後光(Halo、光輪)を連想させる。パチンコ店ということで当然パチンコ玉にも掛けているだろう。

こんな片田舎の潰れたパチンコ屋の廃墟ではあるが、これは決して適当に作られた箱モノではなく、ちゃんと「分かってる」デザイナーがきちんと仕事をした物件だ。誰も評価しないと思うが私は評価するぞ。これはその道のプロの仕事だ。

前室に積まれた椅子

これはパチンコ台に使われていた椅子かな。

可愛らしい先駆者

よく見ると既に可愛いフォアランナー(先駆者)の形跡が。

物資の積みあがった店内

閉業後は倉庫として使われていたのか、店の中は天井近くまで物資が山と積み上げられていた。パチンコ台をはめ込んでいた枠の上の部分だけが辛うじて見える状態だ。

怪しすぎる半島製のペットボトル水

その正体はこれ。謎の半島製ペットボトル。

持ち去られたペットボトル

信じがたいことに何者かが持ち去った形跡まであった。
犯罪云々の話以前に、こんな廃墟のしかもこんな怪しすぎるペットボトルの液体なんか私は絶対飲みたくないんだが……

崩壊の足音

既に崩壊の足音は静かに聞こえ始めている。
人の造り出したものは、やがてその全てが自然へと還っていくものなのだ。

【廃墟Data】

探訪日:2017年8月下旬

状態:健在

所在地:

  • (住所)茨城県神栖市奥野谷8130
  • (物件の場所の緯度経度)35°53'04.4"N 140°40'41.6"E
  • (アクセス)東関東自動車道を「潮来」ICで降り、料金所出口の分岐を右(銚子・鹿島港方面)へ進む。ランプの先は県道50号線の東方向の車線に接続するので道なりに6km強進むと、国道124号線と合流するのでさらに国道を道なりに4km程行く。左手に「PARLOR サンタマリア」の大きな看板が見えてくるのでそこを左に入ると道路左側に石材が大量に詰まれた敷地があり、その向こう側にパチンコ店の廃墟がある。