山本園大谷グランドセンター
宇都宮の北西部、大谷町にあったヘルスセンター跡。ヘルスセンターとは今で言うスーパー銭湯のことであり、決して不健全な施設等のことではない。 大谷町で産出する岩石は柔らかく加工性や耐火性に優れるため、古くは古墳時代から建築材料として用いられてきた。その長大な歴史は地下に巨大な空間を生み出し、「大谷石地下採掘場跡」として現在有料で見学が可能となっている。その荘厳な姿はまさに「地下巨大神殿」と呼ぶに...
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2019年 新年のご挨拶と昨年の御礼
(▲ 京都府京都市 旧吉田邸 にて 2018年5月上旬) 明けましておめでとうございます。昨年は思うようにブログの更新が進んでいなかったにも関わらず、多数の訪問やコメント誠にありがとうございました。 実際には春・夏・秋と全国の廃墟を駆け巡り、ヨーロッパへの初の廃墟遠征も行い、ドローンまでも導入して廃墟の空撮にも手を出したりと昨年は非常に精力的に動き回っていたのですが、それが夏冬のコミケの廃墟写真集くら...
【C95 廃墟写真集】コミックマーケット95 新刊紹介
C95にて廃墟写真集を出展します。以下詳細です。 【イベント名】コミックマーケット95 【日時】2018年12月31日(月) 10:00~16:00 【場所】東京国際展示場 【配置】東T-42b(3日目) 【サークル名】廃墟屋 【Webカタログ】https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/14212145 当イベントにて頒布する新刊の詳細は以下になります。 廃墟写真集 最新刊 『廃景 #8』 表紙サンプル 【サイ...
Pałac w Pątnowie(ポントヌフ宮殿)
ポーランド南西部、ドイツとの国境に程近いレグニツァ(Legnica)近郊の集落ポントヌフ(Pątnów※1)にある宮殿の廃墟。この建物はドイツ系の有力貴族ロートキルヒ家※2のエルンスト・ヴォルフガング・フォン・ロートキルヒ・ウント・トラッハ(Ernest Wolfgang von Rothkirch und Trach)のために18世紀末に建てられた※3 。 古代ギリシャ建築をモデルにした荘厳な外観──6つのイオニア式の円柱で支えられたポルチコ※4(≒屋根...
ベーリッツ・ハイルシュテッテン・サナトリウム(Beelitz-Heilstätten Sanatorium)
ドイツ北東部、ポツダムの南西に広がる広大な森林地帯に建つ、巨大な結核療養院(サナトリウム)の廃墟群。元々は19世紀の終わりにベルリンで働く労働者のために、ここに病院が造られたのが始まりである。当時の労働者は、産業化が進んだ都市部の汚染された空気によって肺を患うことが多かった。1898年に始まった建設は、その後3段階に分けて1930年まで続けられた。※1 また、国が有事の際には傷病兵の治療施設としても使用...
【C94 廃墟写真集】コミックマーケット94 新刊紹介
C94にて廃墟写真集を出展します。以下詳細です。 【イベント名】コミックマーケット94 【日時】2018年8月12日(日) 10:00~16:00 【場所】東京国際展示場 【配置】東プ-49a(3日目) 【サークル名】廃墟屋 【Webカタログ】https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/13915962 当イベントにて頒布する新刊の詳細は以下になります。 廃墟写真集 最新刊 『廃景 #7』 表紙 【サイズ】A4 ...
【田老鉱山】その他鉱山関連施設・明星大学の設備等
(→「その1:【田老鉱山】緑に包まれた選鉱場」より) (▲ 忘れられた世界──草花に覆い尽くされた、かつての栄華の残滓) (▲ 明星大学セミナーハウスの別館1号館。今も使われている気配は全く無い) (▲ 橋梁研究室。部屋のカーテンが朽ち果てているのが外からでも伺える) (▲ 旧鉱山事務所...
【田老鉱山】緑に包まれた選鉱場
木々の生い茂る選鉱場がとても美しい廃墟。神殿を思わせる荘大な人工物が植物によって侵食されていくその光景はまさに圧巻で、ここは文句無く日本の廃鉱山の代表格と言えよう。 田老鉱山の開鉱は大正8年(1919)、ラサ工業株式会社がこの地で操業を開始したのが始まりである※1。採掘された鉱石は選鉱場で銅・鉛・亜鉛・硫化鉄鉱などに分けられたのち、麓の宮古港から船で関西や九州へと出荷されていった。昭和14年(1939)...
2018年 新年のご挨拶と昨年の御礼
喪中のため新年の祝辞は控えさせて頂きますが、本年も当廃墟写真ブログ“Ruin's Cat”をどうぞよろしくお願い致します。 昨年はブログの大規模リニューアルや引っ越しをするなど節目の年となりました。しかしかなり手間の掛かる事をした割には、それなりの頻度で記事を更新できていたと思います(94記事/年)。 ですがまだまだ紹介できていない廃墟が沢山ありますので、今年も精力的に記事を更新して、少しでもそれらを紹介し...
【湯谷温泉】人知れず消えた温泉郷(グランドホテルニュー湯谷)
下関のはずれ、山間部の県道沿いにある温泉郷の廃墟。ここには上に写っている「ニュー湯谷」の他にもう一軒「湯谷荘」という旅館もあったのだが、現在はこちらも廃墟になってしまっている※1。当地に残っていた温泉宿はこの2件だけであるため、2009年のニュー湯谷の閉鎖をもって湯谷温泉そのものが地図上から姿を消したことになる。 県道沿いに見える看板。「ラジウム温泉」とあるように湯谷温泉の泉質...