萬治キノコ牧場とは、広島と鳥取の県境にある農園の廃墟である。正確には上の写真に写っているキノコ販売所(青空市場)のみは現役で、少なくともキノコの旬である秋には営業をしているようだ。 販売所の裏手にはトイレや小型動物の飼育小屋、大きな倉庫、レストランの他、きのこ狩りの案内などが確認できる。バーベキュー設備の跡もあり、釣った魚や採りたてのキノコをその場で焼いて食べることができたようだ。 往時はウサ...
宮崎の山深い森の中に眠る廃墟「ダルマの里」。本記事では今後5回に渡って、小説形式でこの廃墟を紹介していきます。 奇っ怪きわまる禁断の領域に迷い込んでしまったブログ管理人の運命や、いかに!? ◇ 連続廃墟小説第一話 「狐顔の少女」 「おかしい……こんな道通ってないぞ……」 九州は宮崎県にある某廃墟を撮影した帰り道、私は山で道に迷ってしまった。スマートフォンの電波どころかGPSすら拾えず、紙の地図を頼...
探訪日:2008年9月中旬 霧に包まれる、在りし日の秩父太平洋セメント工場。 霧の中のバイクでの峠越えは危険を伴った。 近くて遠い、雄々たる摩天楼を想う。 この一年前に初めてここを訪れた時にはすでに解体工事が始まっており、日曜日だというのに敷地内をトラックや重機がひっきりなしに行き交っていた。 もっと早くに来れていれば……悔やむ気持ちは大きい。...
(山梨県某所の廃リゾートホテル前にて バイク:Suzuki GN125H) 昨年中は多数のアクセス、本当にありがとうございました。 前年は自主制作の廃墟写真集がそれまでの手探り感満載のものからようやく本と言える形のものになったり、 マイナビのニュースサイトという非常に大きな場所で廃墟写真を連載させて頂いたり、 廃墟生活的には大躍進した一年となりました。 しかしこのブログ的にはどうか…というと、躍進がある分他...
2012年、夏。原付二種で遥々下道700km弱の道のりを越え、ようやく鉱山の煙突を臨む。 遠くから鉱山施設を眺める。無計画に増築を繰り返したと思われる鉄筋コンクリート製の建造物が、まるでピラミッドのように積み重なっていた。 しかし、「現役の工場が近い」とは聞いていたが、まさか“隣接”してるとは……。土曜なのにめっちゃ人おるし、これどうやって入るんだろう…… んー。もはや旧鉱山施設の...
「銚子に廃墟があるらしい」と、現地をよく知る友人から情報提供があった。そして今日はその友人を案内役に、バイクで二人乗りして銚子市までやってきた。 友人と共に、犬吠埼の北側の浜へと降り立つ。 季節はまだ5月だが、波打ち際では健全な若者たちが夏を待てずに海遊びを楽しんでいた。 そして不健全な我々の目的は当然、海ではなく廃墟である。実はもう、目的の廃墟は見えている。 うわ...