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Pałac w Pątnowie(ポントヌフ宮殿)

ポーランド南西部、ドイツとの国境に程近いレグニツァ(Legnica)近郊の集落ポントヌフ(Pątnów※1)にある宮殿の廃墟。この建物はドイツ系の有力貴族ロートキルヒ家※2のエルンスト・ヴォルフガング・フォン・ロートキルヒ・ウント・トラッハ(Ernest Wolfgang von Rothkirch und Trach)のために18世紀末に建てられた※3 。 古代ギリシャ建築をモデルにした荘厳な外観──6つのイオニア式の円柱で支えられたポルチコ※4(≒屋根...

 19, 2018   7

ビチナ宮殿 その2:建物の現状及びその他の建築学的特徴

(→「【ポーランドの廃墟】ビチナ宮殿(Pałac w Bycinie)」より) 市道側から見た宮殿。 写真左下の正面入口(上が丸いドーム状)の上部には、ポーランド王国の有力貴族Tęczyńscy家の紋章(赤い手斧)のレリーフが刻まれていたが、2010年代前半に崩落してしまったらしい。 (▲ 宮殿の南端部分) 鉄柵には「建設現場への立ち入り禁止」と書かれている。 建設現場? と思ったが、次の看板を見...

 11, 2018   0

【ポーランドの廃墟】ビチナ宮殿(Pałac w Bycinie)

ポーランド南西部の地方都市グリヴィツェ近郊にある町ビチナ(Bycina※1)に今も建つ17世紀の宮殿の廃墟。貴族パッキンスキー※2(Paczyński)家によって建てられた3階建ての後期バロック様式の建築で、建物内には美しい礼拝堂を備えていた。 この見事なフレスコ画が描かれた写真の礼拝堂は、1730年頃に宮殿内に増築されたものである。第二次大戦中の赤軍による損壊やその後の火災のため戦後に一旦放棄されるものの、1946年に...

 05, 2018   4

ベーリッツ・ハイルシュテッテン・サナトリウム(Beelitz-Heilstätten Sanatorium)

ドイツ北東部、ポツダムの南西に広がる広大な森林地帯に建つ、巨大な結核療養院(サナトリウム)の廃墟群。元々は19世紀の終わりにベルリンで働く労働者のために、ここに病院が造られたのが始まりである。当時の労働者は、産業化が進んだ都市部の汚染された空気によって肺を患うことが多かった。1898年に始まった建設は、その後3段階に分けて1930年まで続けられた。※1。 また、国が有事の際には傷病兵の治療施設としても使...

 28, 2018   0

【海外の廃墟】New Glacier Appersenior Missionary Baptist Church(N.G.A.M. バプテスト教会)

GM(ゼネラルモーターズ)のお膝元、デトロイト・シティにある教会の廃墟。名称を日本語にするならば「新グレイシャー・アッパーシニア・ミッショナリー派浸礼(しんれい)教会」とでもなるだろうか。 米国を代表する自動車会社の巨大工場が目と鼻の先であるにも関わらず、周囲は恐ろしいほどの活気の無さだ。2009年の経営破綻を乗り越え、この地で再び歩み始めたGM。しかしその後のデトロイト市の衝撃的な財政破綻、大...

 14, 2017   2