色あせてしまった、園児たちの壁の落書き。 床一面の緑の絨毯。 卒園以来、過ぎ去ってしまった残酷な時間。 二度とは戻らないあの日に思いを馳せ、私たちはまた想いを刻む―― (▲ 木漏れ日の美しい通路。右手に見えるのは「もみじ」組の入口。) ...
16, 2021 21
しとどの窟(いわや)は神奈川県の城山山中にある自然洞窟※1。治承4年(1180年)石橋山の戦いで平家に敗れた源頼朝が、追手から逃れるため数騎の仲間と共にこの岩屋(洞窟)に身を隠したとされる※2。 「鵐(しとど)」とは山などに棲むホオジロ類(スズメの仲間)の古い呼び名である。これが急に飛び出してきたので洞窟には人がいないと敵に勘違いされ、頼朝公は難を逃れたと言われている(平安時代版の「なんだ、猫か……」...
20, 2020 2
1. 概要 箱根山の麓、伊豆半島の付け根にあたる真鶴(まなづる)半島にある小学校跡。学校の名前にもなっている「岩」という地名は、読んで字のごとく岩石が多い土地であることに由来している。 そしてその岩石であるが、当地でのみ産出する稀少な石材「本小松石」は、香川県の庵治(あじ)石と並び、墓石の最高級品とされる※1。岩小学校の校歌にも「岩 岩 岩の子われら」と詠われるなど、現地住民の石に対する特別...
15, 2020 0
たなびくススキに寂しげな秋の空が、純和風の造りに見事にマッチしている素敵な外観の廃墟。 「臨時休業」の札が掲げられた入り口。焦らずまずは周りの様子を見ていこう。 窓から覗くと中はまだ凄く綺麗だった。よくよく見れば椅子の背は禿げているし机にも埃が被っているけど、贅沢を言わなければ翌日にでも営業が再開できそうだ。 外観の雰囲気は既に十分すぎるほど素晴らしいものの、廃墟年齢としては...
12, 2017 2