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天華園

概要 天華園(てんかえん)とは、北海道登別市にかつてあった中国風テーマパークの廃墟である。バブル期の末期に総工費約60億円をかけて建設された。建築用の資材には中国から直接取り寄せた本物を使うという徹底ぶりであった。 天華園の開業は平成4年(1992)4月。広大な敷地には清王朝時代(1644~1912)の庭園が忠実に再現された。さらに本場の中華料理や中国雑技団による演目を生で楽しめるなど、テ...

 19, 2023   16

旧住友奔別炭鉱 関連廃墟まとめ(北海道・地図付き)

概要・歴史 住友奔別炭鉱とは、北海道三笠市にある石炭鉱山の廃墟である。「奔別(ぽんべつ)」とはアイヌ語のPon(小さな)-Pet(川)を語源とし、現地には由来となった奔別川が今も流れている。 鉱山の始まりは明治33年(1900)で、当初は「奈良炭鉱」と呼ばれていた。その後、昭和3年(1928)に住友系の企業が鉱山を買収。以降、昭和46年(1971)の閉山までに計2650万トンもの石炭が採掘された※1。 ...

 12, 2021   12

【プリンス平安】その4:従業員宿舎

(→「【プリンス平安】その3:式場~客室」より) ホテルの裏側には従業員の住まいらしき建物が見えたので、最後に少し寄ってみよう。 玄関の扉はまるっきり無くなっており、ウエルカム状態だ。 玄関から入ってそのまま直進して1階の居間へ。 これはひどい 居間の壁には、子供から父親へと贈られた感謝の言葉が残されていた。家の残留物や配色の傾向から察するに、子供は恐らく女の...

 24, 2017   6

【プリンス平安】その3:式場~客室

(→「【プリンス平安】その2:1階フロント周辺」より) 式場にはグランドピアノが残されていた。廃墟となった今、奏でられるは静寂に耳が痛くなる程の無音の旋律── なお、この式場には壁や天井から剥がれ落ちた断熱材が床に層になって降り積もっている。これがアスベスト含有のものかどうかは素人には一見しただけでは分からないが、この式場に足を踏み入れるのであればそ...

 23, 2017   4

【プリンス平安】その2:1階フロント周辺

(→「プリンス平安(赤平観光センター)その1」より) さて、それではフロントの横を抜けてその奥の区画を見ていこう。 通路には食器などを入れていたと思しき色とりどりのロッカーがずらりと並ぶ。 さらに奥にもこの通り。鍵のかかる作りであることから見て、これらは恐らく近所の銭湯か何かの廃墟から借りパクしてきたものか、元々は客用に用...

 20, 2017   0

プリンス平安(赤平観光センター)その1

1. 概要 プリンス平安とは、北海道赤平(あかびら)市にあるホテルの廃墟である。大型の式場を併設しており、地元企業の祝賀会や学校の同窓会、米寿・喜寿の式典など主に地元の方のお祝い事に使われていた。また、仏式の葬儀も行なっていたようだ。 つまりここではいわゆる「冠婚葬祭」がとり行なわれていた訳だが、現地に残された当時の写真を見る限りでは、同窓会や長寿のお祝いがその大半を占めている。その中で...

 19, 2017   0

【下川鉱山】幻の「40高中」が眠る、忘却の土地

(▲ 下川町の中心街から鉱山地区へと伸びる道道354号線) 1. 鉱山の歴史 下川鉱山は三菱鉱業所有の銅山であり、黄銅鉱のほか鉄や亜鉛などの鉱石を産出した。 この地では昭和8年(1933)頃には鉱石を含む地層が見つかっていたが、本格的な採掘が行われたのは昭和16年(1941)に入ってからである。折りしも太平洋戦争が勃発した時期であり、大日本帝国の重要な軍需産業として下川鉱山は少しずつその規模を拡大していった。 ...

 30, 2017   4

西興部村上藻の廃屋(北海道紋別郡)

北海道は西興部村の、さらにその外れにある寂しい農村地帯にある廃墟。だだっ広い農地の真ん中に本当にこの家だけがポツリと建っているので、リアルに大草原の小さな家みたくなってしまっている。 天井に盛大に開いた穴から中の構造を見ると骨組みは木材で作られており、外壁は主にトタン。これではこの先、この試される大地を生き残ることはとても難しいだろう。ここも遠からず北海道の他の廃墟と似たような状態になってしまう...

 18, 2017   0

西興部村上藻のサイロ付き住宅跡(北海道紋別郡)

北海道の西興部村から滝上町に抜ける際、上藻の辺りで朽ちたサイロが目に止まったので、時間を少し割いて寄ってみた。 サイロの奥には住宅があった。手前の小さな三角屋根はもはや力尽きており、母屋も外壁が顕になっていて今にも崩れそう。 サイロは1つだけでなく、奥にもう1つレンガ造りのお洒落なサイロがあった。これらのサイロに付随していた倉庫と思しき建物は完璧にペチャンコになっていて見る影もな...

 17, 2017   0

滝ノ上原野の廃屋群(北海道滝上町)-時の彼方のHearty Fox-

白鳥松布(しらとりまっぷ)という高度過疎集落へ向かう途中で、道端にボロボロの廃屋が見えたので少し寄ってみた。 すでに母屋が完全に崩壊しており、付属の建物のみが生き残っているという末期的状態。ここも「試されすぎた廃墟、北海道」の典型例である。 残された建物部分は、恐らく倉庫として使われていたものと思われる。建物の中には茶碗やポット等の生活用品のほか、丸に十のマークが入った謎の容器...

 16, 2017   6

苫前町岩見のサイロ跡(北海道苫前郡)

岩見の酪農地帯にぽつりと建つサイロ跡。 鉄兜を被ったような独特のフォルムが面白い。しかし現在はコストや使い勝手の問題から、サイロの主流はこういった円筒状の建物ではなくなった。 ……というよりも建物ですらなく、「ロールベールラップサイロ」といって牧草を直接ラップで包む方法が今では主流となった。雄大な牧草地に白や黒の丸い物体が点々と並ぶ写真を見たことがある方も多いだろう。そうして発酵された牧...

 15, 2017   0

廃村「霧立」(霧立国道脇の廃屋(北海道苫前郡))

北海道は羽幌(はぼろ)へ向かうべく霧立国道を西へ走っていた時に、左手のヤブの中に石造りの廃墟のようなものが見えたので少し寄ってみた。 建物をよく見ると屋根がほとんど丸ごと無くなっており、かろうじて一部だけが下の方にへばり付いているというありさまだった。 さて、やぶ漕(こ)ぎしてようやくここまでたどり着いた。さっそく中に入ってみよう。 はー、キレイな青空!(笑) これは...

 14, 2017   0