男鹿周遊ツーリングの帰り道に、ホテルにしては小さすぎるし、集合住宅というのも場所柄おかしい――そんな周囲から浮いている奇妙な建物が見えて思わずバイクを止めた。 一体なんだろう? と建物に近づく私に、落ちていた看板が衝撃の事実を告げる。リゾート……マンション、だと……? 正気か……? まぁ正気ではなかったからこその、この結果なのだろう。男鹿といえば崖っぷちでなまはげがイカ焼きしてるイメージ...
龍の名を冠する城郭風ホテル。銀色のアルミサッシがどうしてもチープさを醸(かも)し出してしまうが、それ以外はなかなか頑張っていると思う。堂々とした佇(たたず)まいもGood。 お、県特産のいぶりがっこではないか。 どこの温泉町にも言えることだが、ここも例に漏れず廃墟化している建物はこれだけではない。かろうじて生きていそうなホテルも明かりがついているのはロビーだけというのが散見され、町全体にも...
1. 概要・歴史 男鹿(おが)プリンスホテルとは秋田県男鹿市にある、地下2階・地上4階建ての大型ホテルの廃墟である。県内でもトップクラスの心霊スポットとして君臨しつづけており、「男鹿プリ」なる愛称までつけられている。 ホテルの営業時期は1969年~1981年まで。その後1983年5月に起こった日本海中部地震ではここに死者を一時安置していたとか、1999年7月にはホテルの3階で男性の焼死体が見つかったとか、...
男鹿を一周する道路にあるドライブイン。 ここからは遊覧船も出ていたみたいだが、ちょっと待て……右の店は…… あれ? 俺子供の頃ここで飯食ってた……? そこはかとなく記憶が…… だが内部は探索するにはもはや暗すぎて、ここから記憶を思い起こすことは不可能だった。(写真では明るく見えるが肉眼では真っ暗) 当時は特に気にも留めずただ連れてかれた店で飯を食ってただけなので記憶が曖昧だが...
「全く盛り上がっていない」と来訪者総ツッコミの物件がこちら。 意気込みは伝わってくるのだが、その反面これを見た誰もが「ああ、ダメだったんだな……」と何ともアンニュイな気持ちをプレゼントされるという、ちょっぴりセンチな廃墟。 森の中を抜ける快走路でツーリングロードとしてもまずまず、男鹿半島を一周する上でも無理のないコースで交通量もそれなりにあると思われるのだが……いかんせんメインであ...
東北にある、特徴的な絵画が描かれた看板群が面白いラブホテルの廃墟。 これだ、これが見たかったのだ……! 明らかにシュルレアリスムの影響を受けている独特のタッチと画面構成。こうして実物を生で見ていると、絵から発する奇妙な不安感が、廃墟という特別な空間に意図せず置かれたことでさらに高いレベルへ昇華していることが分かる。この絵は廃墟にあってこそだ。 しかし感動してばかりも実はいられなかった。と...
これまでの記事で見てきた店舗群の裏側には、会社の事務所と思しき建物があった。 うむ、このGシステムという会社が運営母体で間違いないようだ。 これぞ「昭和ニッポンの会社一式セット」って感じだな! 扉も木目で高級感があって良い。 事務所の奥の倉庫には客寄せ用の着ぐるみが……。ゲームセンターということもあるだろうが、遊園地でもないのに客寄せに着ぐるみというのが何とも田舎っぽい。...
(→「アミューズメントどんどん」より) 次はもう一つの店舗「ビッグドン」を見ていこう。筋肉もりもりのビッグ・ドンさんの描かれた看板の真下が入口である。 ちなみに向かって右側のちょっと出っ張っているところは、ローソンが入っていた場所らしい※1。 入口から入って左側には漫画喫茶があった。この状況にも関わらず営業中らしい、さっそく行ってみよう。 ……(#^ω^) エントラ...
「この店かしや(前回更新記事)」と同じ敷地内には「アミューズメントどんどん」というゲームセンターと「ビッグドン(次回更新記事)」という24時間の大型の食糧品量販店が併設されていた。まずは写真のアミューズメントどんどんから見ていこう。 ……と思って「どんどん」の裏側に回ってみればこれである。ぺちゃんこに潰れて映画のセットみたいなハリボテの状態になってしまっている。 温暖化が進んだとはいえ、ま...
2014年のゴールデンウィーク末。母方の実家への帰省を終え、東京に戻るべく国道13号線を大曲方面に向けてバイクを走らせていると、何やらとても懐かしい店が廃墟になっているのが見えて思わずバイクを止めた。 ここは「この店かしや」という秋田のローカルショップで、菓子類に特化した大型のディスカウントストアだ。世間一般にはご存じない方も多いだろうが、秋田県民には良く知られ...
鼻をつく腐卵臭。 利用されるだけされて、用済みとなり、棄てられた土地。 今はただ、白濁した鉱水を湛える池だけが、妖しく滑らかに輝いている。...