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【紀州鉱山・探索】その3:東洋のパルテノン神殿

(→「その2:選鉱場最上部へ」より) その荘厳な佇まいは、遥か南欧のパルテノン神殿を思わせる。 山の中腹あたりにトンネルがあったが、中は土で埋められていた。 選鉱場と各鉱区を繋いでいた紀州鉱山鉄道(外部サイト)のトンネルはまた別の場所(インクラインの麓)にあるので、このトンネルはそれではない。坑道保守用のトンネルか何かだろうか? この壮大...

 28, 2017   2

【紀州鉱山・探索】その2:選鉱場最上部へ

(→「その1:朝靄に眠る古き選鉱場」より) 山頂の方を見上げる。選鉱場にはまだまだ上がありそうだ。 インクライン(勾配鉄道)をひたすら登っていく。 レール中央には等間隔にガイド用のローラーのようなものが設置されているのが見える。街中を走る普通の鉄道には無い、インクライン独特の設備だろう。 インクラインから選鉱場跡を見る。 コンクリート柱群のほぼ頂上まで...

 27, 2017   0

【紀州鉱山・探索】その1:朝靄に眠る古き選鉱場

(▲ 紀和町板屋地区の山中に眠る選鉱場跡) 1. 概要 紀州鉱山(紀和鉱山)は古くは奈良時代から採掘が行われていた鉱山であり、主に銅を産出したほか金・銀の鉱脈もあった。奈良東大寺の大仏を建立する際にも、ここで採れた大量の銅が使われたと伝わっている。 写真の選鉱場が建てられたのは戦前の1939年(昭和14年)、その5年ほど前から当鉱区の再開発を行なっていた石原産業株式会社によるものである。1965年(昭...

 26, 2017   2

【旧・原田食料品店】その2:居住用区画

(→「その1:外観・店舗用区画」より) それでは、店の奥の居住用のスペースを見ていこう。 こうして当たり前のように大釜が干されている辺り、この廃墟の持つ悠久の歴史を感じさせる。蓋と口とをちょっとずらしておいて、ちゃんと釜の中まで乾燥されるようにしている所に、物凄く「生活感」を感じないだろうか? これがそのままの状態で平成の今まで保たれている奇跡には、感動を覚えずにいられない。 ...

 22, 2017   0

【旧・原田食料品店】その1:外観・店舗用区画

広島の農村地帯の道路沿いにその廃墟はあった。 遠目には現代的でしっかりとした造りに見えた建物は、実は隣にある新店舗の方だった。今回探索する旧店舗の方は骨組みの木材もガッタガタ、壁材には土が使われていてひび割れがひどいなど、かなり年季の入った物件だ。土壁の家なんか建てようと思ったら、現代ではむしろ高くつくんじゃないだろうか。 そして軒下にこんな柄の長い柄杓を置いておく必要性すら現代っ子の...

 21, 2017   2

New Glacier Appersenior Missionary Baptist Church(N.G.A.M. バプテスト教会)

GM(ゼネラルモーターズ)のお膝元、デトロイト・シティにある教会の廃墟。名称を日本語にするならば「新グレイシャー・アッパーシニア・ミッショナリー派浸礼(しんれい)教会」とでもなるだろうか。 米国を代表する自動車会社の巨大工場が目と鼻の先であるにも関わらず、周囲は恐ろしいほどの活気の無さだ。2009年の経営破綻を乗り越え、この地で再び歩み始めたGM。しかしその後のデトロイト市の衝撃的な財政破綻、大...

 14, 2017   2