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伊豆の鬼血骸村「池農業クラブ」【オリジナル物件】

池農業クラブ「平成一揆の砦」

1. 概要

伊豆山中、のどかな田舎の田園地帯に突如として現れる異様な看板群──池農業クラブ。その狂気溢れる姿は、かつて茨城に存在したという伝説の集落「鬼血骸きちがい村」を彷彿とさせる。

本記事では、この謎多き伊豆の物件に迫る。

2. 探索

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_全体

友人との伊豆旅行の最中、のどかな田舎町を走っているととつぜん異様な看板群が見えたため、思わず車を停めた。少し近づいてみよう。

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_ジオサイト立入禁止

どうやらこの看板から向こう側への立ち入りを禁止しているらしい。

ジオサイトとは“geo-(地球の、大地の) + site(場所)”で「豊富な自然価値に恵まれた場所」というような意味だろう。

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_観光課 堀野小沢 オロカ者 恥さらし

最初の写真で見た看板群の奥側にもう少し進んでみた所。個人名を晒して批判である。

侮辱罪などの法に抵触しているのは元より、とても常人の神経で成せる業ではない。この時点でこの場所が何かただならぬ場所だという事を感じていた。

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_日本一 バカ 市長 佃

最奥からの一枚。看板にある「市長 佃」とは伊東市の現職、つくだ 弘巳ひろみ市長の事だろう。静岡県伊東市の県議・市議を歴任し、現職も3選しているという市民からの支持の大変厚い人物である。

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_田んぼを 観光地に スルナ

しかし民主主義における市政とはより多くの者が幸せになるためのものであって、決して「万人が」幸せになるためのものではない。

信頼の厚い市長も、個人レベルで見ればこれだけの恨みを買っている事もあるのだ。

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_佃バリケード

衝撃の「佃バリケード」。ある意味これが一番ショッキングだった。

グラインダーの刃を墨抜きし、威嚇してやろうという気満々のデザイン。これが数枚並べられ「外敵」の侵入を阻止していた。

この壮絶な狂気を伝えるには、写真では限界があるのが残念だ。

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_農業の里

怒りに任せて書きなぐったようなこのフォント。また、よく見ると電飾の配線がされていることがわかる。夜にはこれがクリスマスツリーのようにイルミネートされるわけか……一体どこからそういう発想が……

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_「農」シンボルマーク

築かれた砦の頂上部に掲げられていた「農」のシンボルマーク

池農業クラブ「伊豆の鬼血骸村」_廃屋

バリケード内部には倉庫の廃墟があった。遠目には植物が繁茂し、陰影も良い感じで良い画が撮れそうだが、とてもじゃないがここに侵入する勇気など無い。

本物件は正確には廃墟とはいえないが、「静岡の鬼血骸村」とも言えるこの物件、廃墟サイトである本ブログで紹介させて頂く運びとなった。今回のこの取材で、私は田舎の農村部の影の部分を垣間見た気がした。

またその後の調査で、この狂気の芸術はここだけにあるものではないらしいという事が判明した。

多くの看板の他、「クタバレ佃 百姓ナメルナ」と路面にガムテープで直貼りされた張り紙などがこの池地区のそこかしこに散在しているというのだ。この広汎性はまさに鬼血骸村といった所か。

次に本物件を取材する機会があれば、そういったところも含めて余すところ無く紹介できるようにしたい。

池農業クラブ「農村の暗部」

観光地化を推し進める市政への、農業従事者の必死の抵抗。しかし伊豆は収益性のある現代的な大規模農業に向く広い土地が無く、豊富な温泉資源を基盤とした観光業への注力は生き残りへの妥当な判断であろう。

が、長引く不況のなかそれでも立ち行かず次々と廃墟となっていく温泉街。その姿はまさに今の日本を象徴したものとも言える。

【廃墟Data】

所在地:

  • (住所)静岡県伊東市池666-47 付近
  • (物件の場所の緯度経度)34°53'52.9"N 139°05'18.6"E
  • (アクセス・行き方)伊豆スカイライン「天城高原」ICより、県道111号線経由で約10分(7.2km)