2. 探索

最初の写真で見た看板群の奥側にもう少し進んでみた所。個人名を晒して批判である。
侮辱罪などの法に抵触しているのは元より、とても常人の神経で成せる業ではない。この時点でこの場所が何かただならぬ場所だという事を感じていた。

衝撃の「佃バリケード」。ある意味これが一番ショッキングだった。
グラインダーの刃を墨抜きし、威嚇してやろうという気満々のデザイン。これが数枚並べられ「外敵」の侵入を阻止していた。
この壮絶な狂気を伝えるには、写真では限界があるのが残念だ。

バリケード内部には倉庫の廃墟があった。遠目には植物が繁茂し、陰影も良い感じで良い画が撮れそうだが、とてもじゃないがここに侵入する勇気など無い。
本物件は正確には廃墟とはいえないが、「静岡の鬼血骸村」とも言えるこの物件、廃墟サイトである本ブログで紹介させて頂く運びとなった。今回のこの取材で、私は田舎の農村部の影の部分を垣間見た気がした。
またその後の調査で、この狂気の芸術はここだけにあるものではないらしいという事が判明した。
多くの看板の他、「クタバレ佃 百姓ナメルナ」と路面にガムテープで直貼りされた張り紙などがこの池地区のそこかしこに散在しているというのだ。この広汎性はまさに鬼血骸村といった所か。
次に本物件を取材する機会があれば、そういったところも含めて余すところ無く紹介できるようにしたい。
【廃墟Data】
状態:令和4年現在、看板は撤去されている模様
所在地:
- (住所)静岡県伊東市池666-47 付近
- (物件の場所の緯度経度)34°53'52.9"N 139°05'18.6"E
- (アクセス・行き方)伊豆スカイライン「天城高原」ICより、県道111号線経由で約10分(7.2km)