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廃墟写真ブログ -Ruin's Cat-

【復活廃墟】山中湖リゾートホテル(現:富士山ガーデンホテル)

山中湖の湖畔に、「山中湖リゾートホテル」として市販の廃墟本にも紹介されるほど有名な建設途中系の廃墟があった。

自分にとっての初めての大型廃墟がここであり、自宅から日帰りできることもあって馴染み深い廃墟だった。

2007年当時の山中湖リゾートホテルの廃墟。出入り口付近の鋼鉄の柵は無残にも倒されている。

2007年の初発見時。初めての大型廃墟で心が踊る……!
(※有名廃墟を「発見」とは変に聞こえるかもしれないが、とにかく情報が乏しくスマホすらまだ存在しなかった当時はそれが普通だった)

山中湖リゾートホテルの中庭で撮影した筆者の記念写真

しかし到着時刻が遅く、この時は記念撮影くらいしかできなかった。

黄昏の山中湖リゾートホテル

その後、廃墟仲間を連れてここには何度か訪れることになる。

【二回目探訪時】
山中湖リゾートホテルの客室。山中湖を一望できる。

山中湖を一望できる絶景!
完成しなかったのがもったいないな、と当時思った。

山中湖リゾートホテル(廃墟) 最上階から本館を見た眺め

最上階から本館を望む。本館屋上からわずかに鉄砲木ノ頭てっぽうぎのあたま(明神山)が顔を覗かせている。

【三回目探訪時】
雪景色のロビー

探索前日に雪が降り、一面の新雪に包まれた山中湖リゾートホテルの廃墟。

膝まで隠れるほどの雪に埋もれる山中湖リゾートホテル

ひざの上まで埋まるほどの大雪に、たどり着くのもひと苦労だった。

【四回目探訪時】

潜入早々に、先住民に出くわしてほぼ探索できず。
今思えば鉄泥棒のたぐいだったかもしれない。


【五回目探訪時】

まともに探索できた前々回から、2年半もの月日が流れてしまった。せっかく一眼レフカメラを手に入れたことだし、いっちょ撮り直しに行きますかと思った矢先だった。

山中湖リゾートホテルが改修されて「富士山ガーデンホテル」として生まれ変わった建物の外観

ん……? 何かこざっぱりしてんな……

「富士山ガーデンホテル」と書かれた看板

え……


は?

すげぇ、まさかの建設完了かい!
ていうか途中で放り投げたのもうなずけるくらい周りに見るとこ何にもないけど、経営大丈夫か?
いやむしろ、また廃墟になれば俺得か……?

廃墟当時との比較のためにも是非とも一度泊まってみたいものだが、ホテルの公式ホームページにいくつか内部の写真が載っていた。

【今】 【昔】 【今】 【昔】
山中湖リゾートホテル(廃墟) 大浴場。特徴的な支柱の形が富士山ガーデンホテルの写真とよく一致している。

おおお。
当たり前だけど、結構一致する写真が多くて感動。

ということで、はじめての大型廃墟は、これまたはじめての再生廃墟になった、というお話でした。


***** その後の顛末てんまつ(ちょっと不穏な話) *****

再生したこの「富士山ガーデンホテル」だが、普通のホテルにしてはかなり不審な点が散見される。

まずホームページの空室状況を見るといつ見ても全て満室で、まったく予約ができない状況なのだ。これはたまたまエラーが出ているというわけではなく、もう何年もずっとこの状態で放置されている。

廃墟ならともかく、普通に営業しているホテルでこれを放置するなどとても考えられない。
(※ 2020年8月現在、ネットの予約システムそのものが削除されてしまった。このシステムを無くすこと自体、普通のホテルではありえないこと)

そしてその後の調べで、北京出身の資本家「露崎強」氏(中国名:那强)がこの廃墟ホテルを格安で買い取り、再生させていたことが分かった。

露崎強(那?) 氏

(▲ 露崎強(那强) 氏 - 日本新華僑サイトより引用)

彼は他にも東京や神戸などに複数のホテルを所有し、ゴルフ場なども経営している。

そしてこの富士山ガーデンホテルは主に中国人観光客をターゲットにしているとのこと(参考:「富士山周辺ホテル 半分以上が中国資本に(人民網 日本語版)」)。ホテルの日本語版ホームページがおざなりな事も考えると、最初から日本人の宿泊は想定されていないものと思われる。

富士山ガーデンホテル Googleレビュー

もちろん日本語のホームページがあるので日本人が泊まることもできるようだが、食事やサービスなどが完全にチャイナクオリティで泊まると後悔するとのこと。このホテルは完全にインバウンド専用のホテルのようだ。

そして時は2020年……新型コロナウイルスが日本でも猛威をふるい、中国人観光客の入国は完全に制限された。このような状況下で窮地に立たされたであろう富士山ガーデンホテルはどうしたかというと、改装・・を理由に一時休業となった。

富士山ガーデンホテル インフォメーション 2020年9月17日

そして同年9月18日、ホテルは密を避けて営業を再開した(宿泊は金土日のみ・部屋数の1/3を上限)。しかしいずれにせよインバウンド需要が壊滅的なため、依然として経営は厳しいものと思われる。

──ホテルの今後の動向が注目される。

【廃墟Data】

探訪日:2007年12月上旬 ~ 2010年11月下旬

状態:「富士山ガーデンホテル」として再生・現役

所在地:

  • (住所)山梨県南都留郡山中湖村平野字池畑2420-1
  • (物件の場所の緯度経度)35°25'28.9"N 138°53'30.5"E
  • (アクセス・行き方)山梨県富士五湖のひとつ「山中湖」の湖岸北東にある。詳しくは下記地図を参照。