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【内部探索】マウントパラダイス小倉原山 その1

マウントパラダイス小倉原山_全景

太陽が山の稜線から顔を出し、山間の小さな村に夜明けが訪れる。ウグイスの鳴き声が凛とした空気に良く通り、辺りは肌寒いながらも実に爽やかな朝を迎えていた。

マウントパラダイス小倉原山_聖観世音菩薩像

そんな私を出迎えてくれたのは、朝日を浴びて燦然さんぜんと輝く菩薩像だった。

マウントパラダイス小倉原山_案内板

ここは「マウントパラダイス小倉原山」。仏教系のテーマパークの廃墟のようだが、詳細は一切不明だ。

“マウントパラダイス”から辿れる情報は、その後に続く「小倉原山」という名称以外ネット上には見当たらなかった。この看板がなければそれすら分からないままだっただろう。

マウントパラダイス小倉原山_案内板(拡大)

先ほどの観音像は紫色の「聖観世音菩薩」だ。オレンジ色の「平成茶屋」というのが現在地の隣にあるので、まずはそこに行くことにしよう。

マウントパラダイス小倉原山_平成茶屋(現役時)

これが「平成茶屋」。いわゆる食事処だったようだ。名前のわりには茅葺き屋根の古風な造りで、この山の雰囲気に見事にマッチしている。

マウントパラダイス小倉原山_平成茶屋(廃墟時)

これは現地で見つけた当時の写真だ。小奇麗に整えられた砂利道に美しい庭、初々しさが伝わってくる。

今はもはや見る影も無いが、廃墟になった後のほうが周囲の雰囲気によりマッチしていると思うのは私だけだろうか。

マウントパラダイス小倉原山_平成茶屋厨房

店内は背後の山壁から大量の土砂が流れ込み、悲惨なことになっていた。

(→へ続く)

【廃墟Data】

状態:北東の一部施設が解体、他は現存?

所在地:

  • (住所)鳥取県日野郡日南町花口
  • (物件の場所の緯度経度)35°09'33.6"N 133°20'47.7"E(平成茶屋)
  • (アクセス・行き方)米子自動車道「江府」ICより国道180号線→県道210号線経由で約40分(29km)