
男鹿三山の一つ、寒風山へと向かう道すがら森の中に見えた奇妙な円柱形の建物──その内部には圧巻の光景が広がっていた。廃墟年齢としては既に末期で、2階へ上がる階段はおろか建物の骨組みしか残されていないが、ここの場合その事が廃墟に迫力を加えむしろ良い方向に作用している。
往時を忍ばせるものは徹底的に何もなく、ここが何だったのかを特定することは難しい。しかし辛うじて1階にはカウンターらしきものが見え、2階はいくつかの部屋に分かれているような跡が見えること、そして名勝の近くという場所柄も考慮すると、恐らくここは宿泊施設だったのではないかと推測される。
【廃墟Data】
探訪日:2016年1月上旬
状態:末期
所在地:
- (住所)秋田県男鹿市脇本浦田丸森
- (物件の場所の緯度経度)39°55'35.6"N 139°53'52.2"E
- (アクセス)寒風山の山頂へと繋がる「寒風山道路」の脇にある。下記地図を参照。