1. 概要
西日本遠征ツーリングの帰路に広島で偶然見つけた農家の廃墟。かなりの豪邸であり、母屋は2階建てで瓦葺きの純日本家屋。納屋が2つに、離れには風呂。トイレは合わせて3つもあった。
裏手には大きな畑の跡らしきものも残されている。そして庭にはお洒落なレトロ車、フォルクスワーゲン・タイプ1(通称ビートル)が放置されていた。
他にも様々な農業用機械や調理用機械、当時の高級品であろう家電製品などが家の中には所狭しと並び、往時の裕福な生活が偲ばれた。
2. 内部探索

農家というと、ともすれば田舎者で無教養なイメージを持たれがちだが、当家のご主人は相当な機械マニアのインテリだったらしい。
蔵書はかなり高度な電機関係のものが目立つほか、自らが書いた設計図も山とあり、自家用電気技術者協会からも表彰されていた。記事冒頭で紹介した機械類も、すべて自分で整備を行なっていたようである。
母屋には自作の時限式イルミネーション装置のほか、「農事研究室」を備えていた。研究室にはPC9821を始めとしたパソコン(廉価版でも平気で30万円以上はした時代のものである)を複数台設置。
書斎はともかく自宅に「研究室」がある家など世界史や化学の授業以外で聞いたことがなく、私は思わず変な笑い声が出てしまった。
あんたは西洋の貴族か!(笑)
【廃墟Data】
探訪日:2013年4月中旬
状態:崩落しつつある
所在地:
- (住所)広島県
- (物件の場所の緯度経度)-
- (アクセス)-