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【千歳楼・定光寺】実際に死体が出た恐怖の心霊ホテル

【廃墟】千歳楼(定光寺)_ホテルと橋

定光寺(じょうこうじ)駅のすぐそばに、うわさの廃墟ホテル「千歳楼(ちとせろう)」はある(写真左手の建物)。

ホテルの目の前は玉野川渓谷という景勝地であり、写真の城嶺しろがね橋を渡って山に入れば、駅の名前の由来にもなった定光寺とその庭園がある。

渓谷では特に秋の紅葉が素晴らしく、定光寺公園も春は桜が咲き乱れる。千歳楼はそういった四季の自然を楽しみたい旅行客や、定光寺参りの人の利用を想定したホテルだったのだろう。

しかしそれも今ではこの通り廃墟になってしまった。

土岐川の流れと千歳楼

さて、この千歳楼は廃墟化後に白骨死体が発見された※3ことであまりにも有名である。

2012年に通報される以前からこの死体のうわさはあったらしく、すでに愛知県内では有名な心霊スポットだった。

そして、そこへ実際に遺体発見のニュースが飛び込んできたことで、この物件の愛知県最恐の地位は揺るぎないものとなった。

【廃墟】千歳楼_外観

そもそも遺体が見つかる前からすでに8度にも渡る不審火があった※1というだけで十分に異常で恐ろしいが、この千歳楼はよほど火に縁があるのかつい昨年(2016年)も放火の憂き目にあっている※2

しかしそれでもなお倒れること無くどっしりと川沿いにそびえ立つその姿は、歴年の放火による熟成も相まって、ただただ不気味というほかない。

立入禁止 警察に通報します

その絶大な知名度に比例するかのように警備も厳重だ。

背の高い鉄板による完璧なバリケード

建物の周りは高さ3メートルの厚い鉄板で完璧におおわれている。

電源のきちんと来ている監視カメラ

防犯カメラによる監視もバッチリで、電源もきちんと来ている様子(形だけのダミーではない)。例の死体が発見されてからというもの、警備は相当厳しくなったようだ。

ボコボコにされたバリケード

それでもなお正面突破しようとした跡が、ホテルの出入口付近をふさぐ鉄板に生々しく残っている。写真中央に落ちている柄付きのコンクリブロックでぶっ叩きまくったのだろう。

この尋常じんじょうでないパワーは一体どこから来るんだ……でもやってんのか……?

入り口脇のフェンス

正面出入口横の庄内川へと降りるルートも完全にふさがれている。そしてこのフェンスにもボコボコに蹴りまくった跡がはっきりと残っている。

「政府登録 国際観光旅館 千歳樓」の案内看板

(▲ 放火による熱でゆがんでしまった千歳楼の看板)

以上のように管理が厳重なばかりか、バリケード前の車の往来も意外と激しく人の目が多い。さすがにこの状況で白昼堂々と中へと入る豪胆さは私にはなかった。

ホテルの所有責任者は依然として失踪したままで連絡がつかない。そのため県も処分するにできず腫れ物扱い、という本物件。今はその不気味な姿を外から楽しむだけにしておこう。

【廃墟Data】

探訪日:2016年1月上旬

状態:遺体発見 複数回に渡る放火 バリケード・監視カメラ導入

難易度:★★★★★(最高) ※内部の探索は不可能。外観の見学のみ可能。

駐車場:川向かいの無料駐車場を利用(→地図

所在地:

  • (住所)愛知県春日井市玉野町
  • (物件の場所の緯度経度)35°16'34.1"N 137°04'50.7"E
  • (アクセス)国道155号を鹿乗町方面へと進み、鹿乗町交差点を県道15号へと入る。そのまま3.5km進むと左手の川向こうに巨大なホテルの廃墟が見えてくる。