(→ 本物件概説「小さな温泉町に残されたバブルの大きな爪痕」より)
今後は全8回に分けて、廃墟の各区画ごとの詳細な探索記録を紹介していく。
(▲ 現役当時の紹介映像 - Smart Accessより引用)
これはほぼ同じ場所から撮影された現役当時の画像。こんなモンを無駄に田舎町の山林にぶち建てちまう「バブル」ってヤツぁ、本当に凄いぜ!
当然こんな事をしてタダで済むわけが無く、その後の日本経済は長期に渡り停滞。バブル以降の世代は、この世代が残したツケを現在に至るまで延々と支払わされ続けている。

サーフプール。人工的に波を発生させることのできる、とってもバブリーなプール。
まぁここは海恋しい山の中だからまだ良いものの、海近いのにこれと同じ物作った猛者が静岡県にいたなたしか……。当然、あっという間に廃墟になって今はもう跡形もないけど。
ちなみにこのプールは、湯~とぴあができる前からここにあったらしい。湯~とぴあの廃業後も夏季限定でこのプールを解放していたことも考えると、このプールは大鰐町の所管で湯~とぴあとは独立していたのかもしれない。(※情報提供くださったLOUISさん、Ngymさん、温泉もやしさん、さくべいさん、ありがとうございました!)

この建物の中には、なんとウォータースライダーが丸ごと入っていた。
また、これとは別にゴムボートを使って降りてくる巨大ウォータースライダー「スプラッシュキャニオン」があり、その終点もこの場所になっている。これがこの建物の名前の由来(ランディングハウス)のようだ。

水の濁り方はかなりエグい事になっている。万が一にでも落ちたくはない。
室内にも関わらず水がかなり残っており、廃墟化時期(19年前)を考えるとどこからか水の供給があるようだ(恐らくはスプラッシュキャニオンからの雨水)。溜まっては蒸発を繰り返しているようで、水面に向かって段々と塩の層が追いかけていっているのが見て取れる。

2階より、ウォータースライダーからの眺め。
ここまで見る限りではちょっと大きめのプール施設、といった具合で特別バブル臭がするわけではない。だが気になるのはやはり、駐車場から見えていた上部に2つ並ぶ大きな円筒形の施設だ。次回更新ではその一端に迫る。
(→「その2:スプラッシュキャニオン」へ続く)