(→「その6:売店・受付」より)
今回は受付を抜けて、プール・温泉などの水に関係した主要施設以外の設備を見ていきたい。
と言ってるそばからこれである。水位はだんだんと深くなっていく。
階段前。ここも浸水。
2階に上がれば大丈夫かと思ったがそんな事はぜんぜん無かったぜ。
地図によればここは「レストルーム若菜」。リラックスした気分で大パノラマをお楽しみできるそうだ。
隣の「ラウンジ秋桜」。まぁ、水辺に長ソファーとテーブルで現状でもリゾートっぽいと言えばそう言えなくもない。
水音はだんだんと大きくなっている。雨が降っているわけでもないのにバシャバシャというこの大げさな音は、どこか配管がやられてそこから水が漏れている可能性が高い。
この当時のカラオケボックスってこんなだったのか……せま……
2階の一番北側の廊下。2階だというのに1階も含めて浸水はここが一番ひどかった。
窓から外をのぞくと、廊下の先が現役のホテルに繋がっているのが見えた。あんな高級感溢れるホテルとこの糞ボロい廃墟がなぜ……
その理由はこの後廃墟で見つけた現役当時の写真を検討している時に分かった。
このアルバムは湯~とぴあの開業を祝った式典を撮影したものだ(より正確にはホテルの開業を祝ったもの)。そしてその中には、今まで見てきた館内施設のほかに、全く見覚えのない場所で撮られた写真があった。例えば、この波や月などが描かれた舞台だ。

(▲ 先ほどの写真と同じアートが掲載されているページ - 星野リゾート 界 津軽 公式サイトより引用)
そしてこれは向こう側に見えた現役ホテルのホームページの画像。
つまり先ほどの写真はホテルの方を写したもので、こちらのクアハウスと向こうのホテルはリゾート施設としてセットで計画され作られたものだという事だ。
そしてクアハウスが廃墟となった今もホテルだけが営業を続けているというわけだ。
(→「その8:水沫の見た夢」へ続く)