
ここで正面からもう一度。空に鳥が飛んでいるのがお分かりだろうか? そして屋上から出っ張った軒下に点々と見える茶色のシミのようなもの、これ実は全部ツバメの巣である。写真では全く伝わらないのだが、撮影中もずっとチュンチュン鳴き声が辺りに響き渡っており、親鳥達は廃墟内を縦横無尽に飛び回るなど、今や黒瀬随一の心霊スポットもハイパー燕タイムと化しているのだ。

ここからも余裕で入れるが、こちらも回りは完全に住宅街であり昼間は人の目が多い。夜に入るならここからだろう。ただ、小学校が目の前にありフェンスも低いので、地元の子供達はちょっとした冒険に白昼ここからモリモリ入っている可能性はある。まぁ、余所者の大の男が白昼モリモリ入ったら、近所のガキンチョのように「口頭注意」ではなく「通報」にクラスチェンジ必至なので、とてもそんな事はできませんが……
現在この廃墟は競売物件として売りに出されているものの、当然というか買い手は付いていない。そして今日もその荒んだ姿を、町に晒し続けている。
【廃墟Data】
探訪日:2017年5月上旬
状態:健在
所在地:
- (住所)広島県東広島市黒瀬切田が丘1丁目8-14 の隣(8-15と思われる)
- (物件の場所の緯度経度)34°19'31.0"N 132°39'03.1"E
- (アクセス)東広島・呉自動車道の黒瀬ICを降り、鷹ノ巣交差点を右折、すぐ先の交差点も右折して黒瀬桜ヶ丘団地に入る。くるみヶ丘幼稚園の横を通り過ぎ、坂を下りきって斜向かい右に湖が見えるT字路で右折、その先の公園の角も右折する。そのまま直進し突き当りを左に折れると、すぐ右手に病院の正面入り口が見える。