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滝ノ上原野の廃屋群(北海道滝上町)-時の彼方のHearty Fox-

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_外観

白鳥松布しらとりまっぷという高度過疎集落へ向かう途中で、道端にボロボロの廃屋が見えたので少し寄ってみた。

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_アップ

すでに母屋が完全に崩壊しており、付属の建物のみが生き残っているという末期的状態。ここも「試されすぎた廃墟、北海道」の典型例である。

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_内部

残された建物部分は、恐らく倉庫として使われていたものと思われる。建物の中には茶碗やポット等の生活用品のほか、丸に十のマークが入った謎の容器が置かれていた。これはネズミ捕りか何かだろうか?

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_隣の建物の内部(キッチン)

これは冒頭の写真に写っている建物とは別の、隣の建物の中の様子。こちらは比較的崩壊度合いがマシだ。カレンダーの日付は1995年となっている。

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_水筒・弁当箱

スタンバイ状態のまま主が居なくなってしまった、お出かけセット。20年もの間ずっとこうしてあるじを待ち続けたのだろう。

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_科学万博つくば'85

「科学万博つくば’85」と「ノサップ岬」のペナント。今の若い世代は「この三角の旗、何……?」と思うかもしれないが、大昔はこれが観光地にはお決まりのお土産品だったのだ。

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_Hearty Fox(I Love HoTkaido)

あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”このキャラのタオル持ってた懐かしいいいいいいい! しかし「Hearty Fox」で検索をかけてもまともに引っ掛からず、このキャラクターの素性が分からん……

「earty」で終わる英単語も「Hearty」だけだし、名前に間違いは無いはずなのだが。おぼろげな記憶では、北海道に関係したキャラだった気はするのだが……こいつも数多の廃墟同様、全てから忘れられて時空の彼方に消え去る運命なのか……

(※ 追記:これの正体は、バブル期に流行った「ファンシー絵みやげ」の一種である「泣きキツネ」の派生品だろうという事が分かりました。記事コメントから情報提供して下さったやまむさん、ありがとうございます😄)

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_居間

北海道の一般的な家屋事情は分からないが、家族だけで住むにはこの家は少し広すぎる気がする。登山とかハイキング用の民宿だったのかもしれない。

だがもはや建物内に入ることすら危険な状態であり調べようがなく、真実は時の彼方だ。

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_犬シール

昭和4?(1桁目判読不能)年から53年(1978)までは飼い犬が居たようだ。

【廃墟写真】滝ノ上原野の廃屋群_レモン絞り器

変わるものがある一方、時代を超えていつまでも変わらない物。

【廃墟Data】

探訪日:2015年5月下旬

状態:末期

所在地:

  • (住所)北海道紋別郡滝上町滝ノ上原野
  • (物件の場所の緯度経度)44°15'24.0"N 141°44'57.8"E
  • (アクセス)滝上町にて国道273号線(渚滑国道)から県道828号線へ南東方向に入る。県道をそのまま5km強進むと、左手の草地に廃墟が数棟見えてくる。