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終わらない葬式の家(権東の家)

1. 概要

茨城ではかなり有名な心霊スポットである権東の家。「荒川沖の廃墟」と呼ばれることもあるが、実際には土浦市の荒川沖あらかわおきではなくなかにある。

だが、これらはあくまで便宜上の呼び名に過ぎない。この場所を心霊スポットとして有名にした内部に残されたあるものから、人々は畏怖いふを込めてこの廃墟をこう呼ぶ――終わらない葬式の家、と。

2. 実際に行ってみた

終わらない葬式の家(権東の家)_外観

建物を側面から見ると、傷みがかなり激しいのが分かる。このメチャクチャな荒れざまも、心霊スポットとしてのに一役買っていると見ていいだろう。

終わらない葬式の家(権東の家)_裏側より

裏側から見た崩壊具合はさらに激しい。人口密集地でないとはいえ、過疎地でもない普通の住宅地にここまで崩れた廃墟が放置されている姿はかなり異様だ。

終わらない葬式の家(権東の家)_キッチン

建物に入ってまず見えたのはキッチン。

海賊船の模型

居間にはオシャレな工芸品が飾ってあった。

海賊船の船長と乗組員

乗組員まで再現。これは凄い……

象の像

木彫りの象の上の象の上の象の上の象の像。

2組の人形

ガラスケースの中には人形があった。

死体遺棄事件

ヒェッ……

ジャパンケネルクラブ(JKC)のトロフィー

トロフィーも沢山置いてあった。いずれも、血統書の発行などを行なっている一般社団法人「ジャパンケネルクラブ(JKC)」のものである。かなり犬好きの家族がいたのだろう。

ミニチュアボトル

ミニチュアボトルもズラリ。いちいち趣味が高尚であり、簡素な建物の外観とは裏腹に中の人間はかなり豊かな生活を送っていたことが想像できる。

農地の真ん中という場所柄、ここは本家ではなく周辺の農家の離れであった可能性も十分にある。

1階トイレ

とても開放的な雰囲気のトイレ。

これにて1階の探索は終了である。次は2階へと上がってみよう。

2階廊下 ブランコベンチ

ブランコベンチ……? なぜこんなものが2階に……

限界建築

あからさまに崩壊していなかった方の建物の端も、よく見ればもう骨組みだけであり寿命が近い。あまり端に近づきたくないな。

月刊マダム

月刊「マダム」www マダムなんてもう絶滅種じゃないの。

古い型のアイロン

非常に古い型の電気式アイロン。恐らく当時の高級品だろう。

羽箒

羽箒もちゃんと羽箒してて、いちいち備品から高級感が滲み出てくる。

娘の部屋

この部屋には勉強机に、イソップ童話と人形の数々。どうやら家族には一人娘がいたらしい。わざわざ地球儀まで揃えている所からも育ちの良さがうかがえる。

娘の部屋のベッドに倒れる人形

ベッドの上にもお人形。これを抱いて寝ていたのだろうか。娘さんは家族からとても大切にされていたのだろう。

娘のらくがき帳

蔵書のラインナップは小学校高学年向けのもので止まっている。恐らくその時点で家族に何かがあり、娘共々この家を離れなければならない事情ができたものと思われる。

そしてこの廃墟の渾名の由来である家族の遺影は、残念ながら私の探索時点では発見することができず、「既に遺影は失われている」とするネット上の噂通りの結末となった。

遺影が誰のものであったか、そもそも本当に遺影があったのかすらも今となっては分からないが、「葬式の状態のままだった」という話を仮に真実とするならば、それは少なくとも家庭を崩壊させるレベルの非常にクリティカルなものであったことが推察される。そしてそれは娘が小学生の時に起こり、それまでの幸せを一変させてしまった、とても悲しい出来事であった。

【廃墟Data】

状態:崩壊しつつある

難易度:(高め)

駐車場:なし

所在地:

  • (住所)茨城県土浦市中839 付近
  • (物件の場所の緯度経度)36°03'12.0"N 140°10'22.7"E
  • (アクセス)常磐自動車道の桜土浦ICを降り、料金所を出てすぐ右側「土浦・霞ヶ浦」方面へと進む。すると国道354号線に出るので、すぐ先の国道6号線との立体交差を右折する。その後立体交差と合流してすぐ先の右手反対車線側にガソリンスタンド(出光 土浦南)が見える。道路側からは見えないが、そのガソリンスタンドの裏に崩れかけた廃墟がかろうじて立っている。