さて、それではフロントの横を抜けてその奥の区画を見ていこう。
通路には食器などを入れていたと思しき色とりどりのロッカーがずらりと並ぶ。
さらに奥にもこの通り。鍵のかかる作りであることから見て、これらは恐らく近所の銭湯か何かの廃墟から借りパクしてきたものか、元々は客用に用意していたものをそのまま転用したものと思われる。扉なんか取ってしまえばいいのに、従業員はさぞ不便な思いをした事だろう。
だが、扉を取らなかった理由はすぐに分かった。ロッカーの正面には大広間があるのだが、どうやらここも客用のスペースとして使われていた様子なのだ。それでは衛生上、扉を取っ払うのは無理だろう。ここはフロントデスクの真裏でもあるのだから、本来であれば Staff Only が相場なのだが……
廊下のロッカーの上に展示してあった人形。
いや怖いから……