1. 概要
千葉県の御宿町にあるペットショップの廃墟。「WANぱく館」という名前や店舗の様子から、主に小型犬を扱っていたと思われる。外観からはガソリンスタンドを改装したものであることが窺えるが、こういった転用は非常に珍しい。
ロケーションはどこにでもあるような田舎の町外れの国道沿い、といった所である。しかしガソリンスタンドはともかくとして、どうしてここでペットショップなど開こうと思ったのか甚だ疑問に思う。こうなることは開店前から十分に予測できたはずであり、「どうしてもやってみたかったから」以外の理由が私には思いつかなかった。
ペットショップでは動物たちのひどい待遇がたびたび問題になっている。当然発生するであろう売れ残りや、万が一の廃業後のペットたちのゆくえを考えたら、私のような動物好きにはペット店の経営などとても勤まるものではない。犬や猫を「商売道具」として割り切れるある種の資質が要求されるだろう。
2. 実際に足を運んでみた
【廃墟Data】
探訪日:2017年8月下旬
状態:健在
所在地:
- (住所)千葉県夷隅郡御宿町六軒町51-1
- (物件の場所の緯度経度)35°11'40.7"N 140°21'52.9"E
- (アクセス)JR外房線「御宿」駅改札より県道232号線を東方向に進み、「御宿駅入口」交差点を左折して国道128号線(外房黒潮ライン)へと入る。交差点から1.3kmほど道なりに進むと、右手国道脇に「犬 猫」という文字が屋根にペイントされたガソリンスタンド風の建物が見えてくる。