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真鶴町立岩小学校 ~廃校の桜~

真鶴町立岩小学校 廃校の桜

箱根山の麓、伊豆半島の付け根にあたる真鶴まなづる半島にある小学校跡。学校の名前にもなっている「岩」という地名は、読んで字のごとく岩石が多い土地であることに由来している。

そしてその岩石であるが、当地でのみ産出する稀少な石材「本小松石」は、香川県の庵治あじ石と並び、墓石の最高級品とされる※1岩小学校の校歌にも「岩 岩 岩の子われら」と詠われるなど、現地住民の石に対する特別な感情──誇りのようなものが感じられる。

岩小学校の創立は明治13年(1880)、現在地とはやや離れた場所にあった。大正12年(1923)の関東大震災により校舎が全壊する被害にあうと、翌年には現在の場所に移転。平成16年(2004)、真鶴町立まなづる小学校に統合される形で廃校となった。

閉校後、跡地は地元のコミュニティセンター「岩ふれあい館」として活用されている。

ジャングルジム横の巨大な一本桜

校庭に咲く桜の中でも、このジャングルジムの横の桜は一段と見事でひときわ目を引く。

満開の桜の中、校庭の遊具で遊ぶ親子

廃校となった後、敷地は閉鎖されたわけではなく校庭も一般に向けて開放されている。今日は3月にしては暖かく見ての通りの春爛漫で、校庭には親子連れが訪れていた。

特に手前の子がブランコを漕いでいる間中ずーーっとニッコニコで、そりゃあこんな中ブランコ漕げたらさぞ気持ち良かろうなぁ……と羨ましく思った。子供だけに許された特権であろう。

「真鶴町立岩小学校」と書かれた扁額、校歌の石碑、二宮金次郎像

校庭の一角には岩小学校の石碑と二宮金次郎像が集めて置かれていた。

これが噂の「本小松石」なのだろうかと思ったが、例えば港町などは良い魚はみんな客先(東京)に送ってしまうなんて話も聞くし、素人には正直見分けがつかない。

しかし、少なくとも手前にある「真鶴町立岩小学校」と書かれた扁額だけは他とは違った作り手の気迫というか、オーラのようなものを感じる。恐らくこれが本小松石なのだろう。

満開の桜の下の二宮金次郎

満開の桜の下、二宮さんの表情も心なしか緩んでいるように見える。

真鶴町立岩小学校 校舎

校庭から見た岩小学校校舎の様子。左側は体育館。

真鶴町立岩小学校 昇降口

昇降口は下駄箱がすべて取り外されて、絵画の展示会場になっていた。

体育館の方も申請があるたびに開放していると言うし、活用、活用といいつつ実質放置されているような廃校も多い中で、これは中々頑張っている方だと思う。これからも良く年を重ねていってくれればと願うばかりだ。

【廃墟Data】

探訪日:2018年3月下旬

状態:「岩ふれあい館」として転用

所在地:

  • (住所)神奈川県足柄下郡真鶴町岩716-1
  • (物件の場所の緯度経度)35°09'51.8"N 139°08'18.6"E
  • (アクセス・行き方)小田原市街より国道135号線を伊豆方面に向けて南下する。小田原から真鶴に入った辺りで有料道路の真鶴ブルーラインへと接続するのでそこには入らず、左のわき道(一般道路・国道135号)へ逸れる。その後トンネルを抜けて道が大きくUターンした先、2つ目のUターンの途中に右に逸れる道があるのでカーブの途中で右折してそこに入る。その先でも道はUターンし、国道の下を潜り抜けた後、400mほどで右手に岩小学校の校舎と校庭が見えてくる。