1. 概要
室町時代後期に活躍した禅宗の画僧「雪村」が、晩年を過ごしたとされる庵。ただし現存する建物は当時のものではなく、後世に再建されたものである。
雪村は今でこそ日本を代表する水墨画家として雪舟と並び称されるほどの高い評価をされているが、それまでは概して評価の低い時期が続いた。そのため代表作品の多くはアメリカへ流出してしまっている。
また、その生涯には謎が多く生没年もはっきりしない。しかし少なくとも82歳までは絵を描き続けていたことが分かっている。
俗世より離れ、聞こえるのは竹林のさざめきのみ……そしてそこに揺らめくは、樹齢数百年の枝垂桜。その光景はまるで雪村の愛した水墨画の世界のようだ。
【廃墟Data】
探訪日:4月上旬
状態:観光施設 駐車場・トイレあり
所在地:
- (住所)福島県郡山市西田町大田雪村174-2
- (物件の場所の緯度経度)37°26'58.4"N 140°28'04.8"E
- (アクセス・行き方)磐越東線(ゆうゆうあぶくまライン)三春駅より徒歩15分(1.1km)。自家用車で行く場合は、磐越自動車道「郡山東」ICより国道288号線経由で約10分(4.7km)。庵の南東150mほどの地点に専用駐車場(無料)あり。