1. 概要
鹿児島県の新川渓谷にある「ラムネ温泉旅館」の跡地。創業は明治38年(1905)。すでに本館は現存せず、現地にはかつての源泉だけが今も滾々と地下から湧き出している。
「ラムネ」の名を冠しているのは、泉質が炭酸ガスを含む発泡性の湯だったため。この種の温泉は全国的にもかなり珍しい。有名な霧島温泉郷と同じ市内にあるが場所そのものはやや離れており、泉質も全く異なる。
現在は国道を道なりに2.5kmほど北へ行った所に「ラムネ温泉 仙寿の里」が営業している。写真や口コミを見る限りこの廃墟と泉質や堆積物がよく似ているので、同じ地下水脈から湧き出しているものと考えられる。
2. 実際に足を運んでみた

その一方で、炭酸のシュワシュワは一切感じられない。炭酸泉として見た場合このガッカリ感はハンパではなく、ここが廃墟化した要因にもなっていると思った。
同じ九州の大分には肌が気泡で覆われるほど炭酸が濃い温泉(長湯温泉)があるので、どうせ行くならそちらに行こうとなるだろう。
【廃墟Data】
状態:管理物件
所在地:
- (住所)鹿児島県霧島市牧園町宿窪田
- (物件の場所の緯度経度)31°49'46.9"N 130°44'16.2"E
- (アクセス・行き方)鹿児島空港より県道56号線経由で車で約10分(5.8km)。