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活魚(心霊スポット・油井グランドホテル)

活魚(油井グランドホテル) 2階角部屋

正式名称「油井ゆいグランドホテル」。元々はラブホテルだったものが、いけす料理を目玉にした割烹料理店(兼ホテル)に改装されたものである。そのため営業当時は「活魚かつぎょ」と書かれた看板が掲げられ、これが廃墟名の由来にもなっている。しかし閉業後しばらくしてその看板は失われてしまった。

この廃墟を一躍有名にしたのは、2004年に発生した「千葉県茂原市女子高生殺人事件」だろう。茂原駅前で強盗目的で誘拐された女子高生が、某トンネル内に連れ込まれ男5人に強姦された後、証拠隠滅のためこの廃墟で首を絞められて殺害された事件である。遺体は当時廃墟に残されていた大型の業務用冷蔵庫に体育座りのような格好で詰め込まれていた。目撃者の証言から事件はすぐに発覚し、主犯格の2名は既に無期懲役の実刑判決を受けている※1

女子高生の殺害方法は凄惨を極めた。陰部には少女の履いていたブーツの先が押し込まれ、首を絞めたコードが一度千切れた際「助けて」と少女は泣きながら懇願したが、それを黙らせるために男達はボコボコに蹴ったという。そして再度首を絞め、少女が動かなくなるのが確認できるまでタバコの火が繰り返し押し付けられた。以上のことが犯人の供述等により分かっている※2

坪野鉱泉の事件が廃墟そのものには直接の関係が無かったことが判明※3した今、実際に殺人事件の舞台となった事が公的な資料で確認できる現存の廃墟はこの「活魚」のみであり、千葉県最恐の心霊スポットとして全国的にその名が知れ渡っている。私の友人が初めて心霊体験をした※4廃墟もここであり、ネット上にもその他様々な証言がある。むごたらしい死を遂げた少女の怨念が今も渦巻き、それに呼応した有象無象の霊が大量に引き寄せられてきているようだ。

活魚へ至る道

この道を行った先に、かの悪名高き「活魚」はある。

活魚前のバリケードには穴が開けられている

一応バリケードで塞ごうとした跡が見られるが、この心霊スポットの超絶知名度の前にはそんなもの紙の盾で大砲を防ぐようなものだったろう。

活魚(油井グランドホテル) 正面ゲート 廃墟化後 活魚(油井グランドホテル) 正面ゲート 現役時

(▲ この写真は境界線を左右にグリグリ動かせます)

バリケードを過ぎるとすぐ当時の入口のゲートが見えるが、草木が生い茂りすぎていて当時の面影はもはや無い。

「活魚」の看板も木々に遮られて見えないわけではなく、ここが活魚の名と共に心霊スポットとしてあまりに有名になりすぎたために、ある時点でわざわざ取り外したようだ。

正面ゲート付近から見た活魚

ゲートを潜ると、ようやく活魚の建物が見えてきた。

活魚(油井グランドホテル) 外観

小さな2階建てのラブホテルそのままといったたたずまい。

活魚(油井グランドホテル) 1階通路

1階の通路。壁という壁がボコボコに破壊され、全て骨組みだけになっている。

活魚(油井グランドホテル) 床が丸くくり抜かれた部屋

この区画は床がコンクリごと丸くくり抜かれていた。

活魚 1階の丸い穴 2つ目

別の部屋にも同じような丸い穴。

その異様な大きさと丸い形状からこの穴については様々な憶測が流れているが……

活魚(油井グランドホテル) パンフレット 水槽のページ

活魚のパンフレットにもあるこの水槽を設置していたのだと自分も思う。ちょうど2個あるように写ってもいるし。

水槽が巨大すぎて床をくり抜かないと物理的に収まらなかったか、コンクリが重量に耐えられないと判断されたか、そんな所だろう。

活魚(油井グランドホテル) パンフレット 魚料理のページ

それにしても美味そうな魚だ。千葉と言ってもここは内陸の方だし、採れたてをそのまま調理してくれるってのは有難い話だろう。

「ラブホを割烹に改装www」ととかくネタ扱いされがちな活魚だが、これですぐ目の前の国道沿いにありさえしたなら、かなり車通りもあるしワンチャンあったと自分は思う。

だが国道から入ったこんな隅っこ、場所が悪すぎる。ラブホテルならそういう人目を忍ぶのにも需要はあるだろうが……

活魚 2階へと続く階段

これにて1階の探索は終了。いよいよ「ヤバい」とされている2階へ……

活魚(油井グランドホテル) 2階洋室

2階の個室。

活魚(油井グランドホテル) 2階和室

2階和室。「こんな所で食事したのか?」などとよく叩かれているが、当時のパンフレットを見る限り改装後も宿泊はできたはず。なのでよしんばここで食事したにしても、それは宿泊客に限ったことだったろう。

活魚(油井グランドホテル) パンフレット 2階和室

同じ部屋を同じ角度から撮った現役時の写真。まあ、これならちょっとした料亭の個室に見えなくも無い……かも。

活魚(油井グランドホテル) ベッドのある洋室

和室だけでなく洋室もあり、ラブホ時代からそのまま使われていたと思しきベッドもそのまま残されている。

女子高生を輪姦して殺した男達も、どうせここまで来て殺すんだったら輪姦まわすのだってトンネルじゃなくてここでやれば広いしベッドもあったのに、本当に行き当たりばったりというかマジで何も考えてないんだなとつくづく思う。

活魚(油井グランドホテル) 血まみれの部屋

通称「血まみれの部屋」。昼間でさえ気持ち悪いのに、夜中に懐中電灯の小さな明かりでこれを見たら叫ぶ人もいると思う。

ちなみに右上に小さく写っているのは「太陽の教団」のシンボルマーク※5赤い手とマッチして一見気味が悪いが、それとは関係ないし怖がらせようと思って貼られたものでもない。

活魚(油井グランドホテル) 焼身自殺の部屋

様々な番組やら記事やらで最もヤバいとされる「焼身自殺の間」。ここだけが不自然に焼けた跡があり、内装も何もかもが無い。確かに他の部屋にはない不気味さがある。

今回探索したのは昼間であり、友人が心霊体験をした時も私は同行していなかったので、この廃墟で私自身が何か心霊現象に出くわすといったことは幸いにして無かった。

少女の遺体を入れたとされる業務用の冷蔵庫も探してみたのだが、警察が証拠品として持っていったのか、活魚の看板と共に処分されたのか、現地で見つけることはできなかった。

単に殺人事件が起きたというだけでなくその殺され方も非常にむごいものだったため、この廃墟の持つ元々の不気味さも相まってこれ以上の心霊スポットは今後そう現れるものではないだろう。このレベルまでいくとたとえ建物が解体されてしまったとしても、関東でも指折りの心霊スポットとして君臨し続けるのではないだろうか。

【廃墟Data】

状態:健在

所在地:

  • (住所)千葉県東金市油井258 付近
  • (物件の場所の緯度経度)35°34'30.8"N 140°19'52.9"E
  • (アクセス・行き方)千葉東金道路の東金JCTで圏央道方面には行かず、直進して東金料金所で降りる。道路はそのまま国道126号線へと続くので2kmほど直進する。大矢運送の敷地を過ぎてすぐ、左手にケンタッキーの看板が見えるのでその手前で左折(ここはロクな目印がなく通り過ぎてしまいやすいので注意)。150m先の突き当たりのT字路を右折。100mほど進むと左手に「桂苑ホテル」が見えるので、そのまま通り過ぎる。次の十字路を左折(ここから徒歩になる)した突き当たりに「活魚」の廃墟がある。圏央道経由で来る場合は「東金」ICを降りて国道126号線を銚子方面に入る。以下同じ。