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武尊神社(呪いの廃神社・心霊スポット)

1. 概要

武尊神社(ほたかじんじゃ)は群馬県みどり市にある廃神社。もともと廃墟愛好家の一部では知られた物件だったが、2007年発売の「ほんとにあった!呪いのビデオ23」で取り上げられた事をきっかけに、心霊スポットとして一躍有名になった。似たような経緯の廃墟としては、千葉県の御宿町火葬場などがある。

心霊界隈かいわいでは「呪いの廃神社」と呼ばれ、先述のビデオの内容※1からここには「神社を管理していた老婆の霊が出る」とされている。他にも「誰もいないはずの神社から太鼓の鳴る音が聞こえる」という噂もあるようだ※2

2. 実際に足を運んでみた

武尊神社(呪いの廃神社) 拝殿正面

(▲ 神社拝殿前)

武尊神社(呪いの廃神社) 「武尊神社」と書かれた扁額

(▲ 拝殿の正面には「武(※ 旧字体)神社」と書かれた扁額がある)

賽銭箱は空ではなく、ちらほら硬貨が見える

賽銭箱の中は空っぽではなく硬貨がちらほらと見える(筆者の10円玉を含む)。廃墟となった今でも私のような参拝者(?)がいるのだろう。

武尊神社(呪いの廃神社) 拝殿内 奥には正殿が見える

(▲ 拝殿内部。奥には正殿が見える)

武尊神社(呪いの廃神社) 拝殿内の和太鼓

(▲ 拝殿内に残されていた和太鼓。この写真では見づらいが側面には「昭和48年11月 武尊神社新設記念」と書かれている)
※ 2021年1月28日の時点で太鼓がなくなっているとの情報あり(記事コメントより)。

武尊神社(呪いの廃神社) 正殿前室

(▲ 正殿前室)

ちなみにここが廃墟になった理由についてだが、それは目の前に広がる草木ダムが関係していると思われる。

ダムの建設は昭和42年(1967)に始まったが、当時住民の激しい反対運動にあった。補償を含む交渉がようやくまとまったのは、6年後の昭和48年(1973)のことである※3。そしてその年の11月には武尊神社が当地に新設されており、これは補償金を元に水没地区から高台に移転したと考えるのが自然であろう。

しかし水没対象の全230戸の住民をはじめ、町からは人がどんどん離れていった。その結果、経済的に神社を維持することが困難になってしまった──と、経緯としてはこんな所だろう。

【廃墟Data】

状態:2021年3月頃にバリケードで封鎖・施錠・監視カメラ導入

難易度:×(探索不可能) ※上記以降、監視カメラによる常時監視体制

所在地:

  • (住所)群馬県みどり市東町草木253
  • (物件の場所の緯度経度)36°33'18.5"N 139°22'12.2"E
  • (アクセス・行き方)みどり市大間々町より国道122号線経由で約30分(21km)。国道を走っていると草木ダムに差し掛かったあたりで道の駅「富弘美術館」の案内が見えてくる。そのまま美術館を右手に通り過ぎて、すぐ次のY字路(美術館の駐車場の角)を左折、国道から脇道に入る。その道を上りきった先、600mほどで左手に武尊神社の鳥居が見えてくる(高常寺という現役のお寺さんの裏手)。