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【廃墟探索】ブルースカイ(栃木県の心霊スポット)

1. 概要

ブルースカイは栃木県を流れる鬼怒川沿いに建つレストランの廃墟である。心霊スポットとして地元では古くから知られており、栃木の定番物件のひとつに数えられる。

ここでよく聞かれるのが「女性店員がひどいイジメを受けた末に灯油を被って焼身自殺した」というエピソードだ。それをきっかけに客足が離れたのか、再オープンすらままならなかったのか、その後レストランは潰れてオーナーも首を吊って死んだという。

そのためこのブルースカイには「顔の焼けただれた女性の霊が出る」とか「首を吊ったオーナーの霊が出る」などと昔から言われている。

また、解体しようとすると工事関係者が突然死するとうわさされ、目立つ廃墟なのにずっと潰せないまま残っている理由はこのためとも言われている。

2. 実際に足を運んでみた

国道4号線の鉄橋の上から見た廃墟レストラン「ブルースカイ」

鬼怒川に架かる国道4号線の鉄橋の上から見た廃墟レストラン「ブルースカイ」。建物周辺の草が伸び放題になっている異様な様子がここからだとよく見える。そして今日はブルースカイの名に恥じぬほどの雲ひとつない快晴だ!

ちなみに今私が立っているこの鉄橋は飛び降り自殺の名所らしく、実際に川から死体が上がったことも何度かあるらしい。そのため「ブルースカイよりも鉄橋の下の方が幽霊がよく出る」とも言われている。

しかしそのあたりは廃墟サイトの当ブログにとっては管轄外の話であり、以上で軽く触れる程度にとどめておきたい。

ブルースカイの建物の前は草で覆われている

さて、鉄橋を渡ってブルースカイの目の前までやってきた。草による鉄壁の防御が敷かれているが、何とかかき分けて中に入ってみよう。

ブルースカイへ入ってすぐ、エントランスのアーチ

どうにか建物の中に入ることができた。この廃墟は心霊スポットとして有名なため、内部は破壊の限りが尽くされている。その崩壊のすさまじさは、こうして入口に立っているだけでも伝わってくるほど。

エントランスのアーチから少し入ったところ

先ほどのアーチから店内に一歩入ったところ。往時をしのぶテーブルや椅子などは全く残されていない。その部品のような物はちらほらと転がっているが、原型は一切留めていない。

焼け焦げた跡の生々しく残る柱

もう少し奥に進むと明らかに焼け焦げた跡があった。これが女性店員が焼身自殺したという跡なのだろうか……

廃墟レストラン「ブルースカイ」(心霊スポット) 1階円形ホール

1階の一番奥は円形のホールになっていた。往時はここで窓の外に広がる鬼怒川の流れを楽しみながら、お客さんが楽しく食事をしていたことだろう。

1階円形ホールの窓は草に覆われている

今となっては草が窓を覆いつくし、外の景色など望むべくもないが……

3. 二階へ……

2階へと続く階段の入口付近

さて、1階は見終わったし2階に上がろう、と思ったが──

2階へと続く階段は、ほぼ骨組みだけになってしまっている

なんてこった! 階段が踏み板どころか骨組みしかない! 手すりすらないぞwww

階段の上の方にはかろうじて踏み板が残っているが、それも腐っている

階段の上の方にはまだ踏み板も残っているが、見るからにまったく信用できない。

う~ん、どうしたものか…………

ブルースカイの2階ホールはがらんとしていて何もない

結局気合いで登ってきた。しかしあんなに頑張ったのに、なんにもない……

2階の奥の部屋は床が完全に抜けている

2階の奥の部屋。床はご覧のありさまで、とても踏み入ることはできない。

出るとされる女性やオーナーの霊が成仏してしまっても、夜に肝試しグループが足元の暗い中この部屋へ入ることでいくらでも霊を補充できるという心折設計だ。

2階から見たブルースカイの階段

さてと、それでは1階に戻りますか。木漏れ日が綺麗だ……

2階から見たブルースカイの階段のクローズアップ。踏み板の抜けた危険な様子が良く分かる。

う~ん、これを行くのか……

踏み板のなくなった階段を慎重に降りていく筆者

………( ^ω^)

ブルースカイ内部から見た外の景色。奥には国道4号線の新鬼怒川橋が見える。

何とか無事1階に生還 ヽ(・∀・)ノ
入口から見える外界の緑が廃墟の闇とコントラストになって美しい。

1階ホールの端の窓際に残されていた看板

このレストランは橋を渡る前から絶対に入るつもりで身構えてないとあっという間に通り過ぎてしまう立地にある。しかもいったん通り過ぎたが最後、一方通行なので二度と戻ってこられない。

こんなの潰れるに決まってるだろと思うが、どうもブルースカイは元々こういう立地ではなかったらしい。

ブルースカイのオープンは昭和41年(1966)。それが昭和57年(1982)頃にはすでに廃墟だったとのこと。そしてこの間にやはり目の前に架かる鬼怒川橋の閉鎖や新造などが行われており※1、そのあおりを食って導線が変わり客足が減ったことが廃業の直接の原因だと思われる。

なんというか、不運だとしか言いようがないな……そりゃあオーナーさんだって首吊りしたくもなるわ😓

【廃墟Data】

状態:健在

難易度:★★☆☆☆(低) 階段と2階の小部屋にだけは特別な注意がいる

駐車場:下記「アクセス・行き方」の後半を参照

所在地:

  • (住所)栃木県塩谷郡高根沢町大字宝積寺1718-1
  • (物件の場所の緯度経度)36°36'39.4"N 139°58'24.9"E
  • (アクセス・行き方)北関東自動車道「宇都宮上三川」ICより、国道4号線経由で約20分(17km)
     料金所を出てすぐ分岐を左方向に入り「那須塩原・宇都宮」方面へと進む。国道4号線(石橋宇都宮バイパス)に合流したら、そのまま12kmほど進む。バイパスは宇都宮環状道路へと続くが、それには乗らずに道路の左車線を進むようにする。そして次の「平出工業団地」交差点を右折して国道4号線を「福島」方面へと進む。4kmほど進むと鬼怒川へと差し掛かるので、あらかじめ左車線を走っておき、橋を渡りきった直後に左折するとブルースカイのゲート前にたどり着く。
     なお、筆者はバイクで行ったのでスペース的には余裕でここに駐まれたが、車の場合はギリギリ(交通量が多く出るのも苦労する)なのでいったん近隣のどこかへ駐めてから徒歩で向かったほうがいいかもしれない。