1. 概要
ブルースカイは栃木県を流れる鬼怒川沿いに建つレストランの廃墟である。心霊スポットとして地元では古くから知られており、栃木の定番物件のひとつに数えられる。
ここでよく聞かれるのが「女性店員がひどいイジメを受けた末に灯油を被って焼身自殺した」というエピソードだ。それをきっかけに客足が離れたのか、再オープンすらままならなかったのか、その後レストランは潰れてオーナーも首を吊って死んだという。
そのためこのブルースカイには「顔の焼けただれた女性の霊が出る」とか「首を吊ったオーナーの霊が出る」などと昔から言われている。
また、解体しようとすると工事関係者が突然死すると噂され、目立つ廃墟なのにずっと潰せないまま残っている理由はこのためとも言われている。
2. 実際に足を運んでみた
3. 二階へ……

2階の奥の部屋。床はご覧のありさまで、とても踏み入ることはできない。
出るとされる女性やオーナーの霊が成仏してしまっても、夜に肝試しグループが足元の暗い中この部屋へ入ることでいくらでも霊を補充できるという心折設計だ。

このレストランは橋を渡る前から絶対に入るつもりで身構えてないとあっという間に通り過ぎてしまう立地にある。しかもいったん通り過ぎたが最後、一方通行なので二度と戻ってこられない。
こんなの潰れるに決まってるだろと思うが、どうもブルースカイは元々こういう立地ではなかったらしい。
ブルースカイのオープンは昭和41年(1966)。それが昭和57年(1982)頃にはすでに廃墟だったとのこと。そしてこの間にやはり目の前に架かる鬼怒川橋の閉鎖や新造などが行われており※1、そのあおりを食って導線が変わり客足が減ったことが廃業の直接の原因だと思われる。
なんというか、不運だとしか言いようがないな……そりゃあオーナーさんだって首吊りしたくもなるわ😓
【廃墟Data】
状態:健在
難易度:★★☆☆☆(低) 階段と2階の小部屋にだけは特別な注意がいる
駐車場:下記「アクセス・行き方」の後半を参照
所在地:
- (住所)栃木県塩谷郡高根沢町大字宝積寺1718-1
- (物件の場所の緯度経度)36°36'39.4"N 139°58'24.9"E
- (アクセス・行き方)北関東自動車道「宇都宮上三川」ICより、国道4号線経由で約20分(17km)
料金所を出てすぐ分岐を左方向に入り「那須塩原・宇都宮」方面へと進む。国道4号線(石橋宇都宮バイパス)に合流したら、そのまま12kmほど進む。バイパスは宇都宮環状道路へと続くが、それには乗らずに道路の左車線を進むようにする。そして次の「平出工業団地」交差点を右折して国道4号線を「福島」方面へと進む。4kmほど進むと鬼怒川へと差し掛かるので、あらかじめ左車線を走っておき、橋を渡りきった直後に左折するとブルースカイのゲート前にたどり着く。
なお、筆者はバイクで行ったのでスペース的には余裕でここに駐まれたが、車の場合はギリギリ(交通量が多く出るのも苦労する)なのでいったん近隣のどこかへ駐めてから徒歩で向かったほうがいいかもしれない。