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ホテル江戸城(千葉のジェイソン村・心霊スポット)

ホテル江戸城は千葉県佐倉市にあるラブホテル(モーテル)の廃墟。千葉のジェイソン村とも呼ばれている。敷地全体が深い竹やぶに覆われており、その中に点在する屋敷をひとつひとつ訪ね歩いていくという、心霊スポットとしては抜群の雰囲気を誇っている。

この廃墟からは昔、殺された女子高生の白骨遺体が見つかったと言われ、それ以降その女子高生の霊が出ると噂されている。また、首吊り自殺した死体が建物内から発見されたこともあるらしい。

そのような「いわく付き」であることや、大きな国道沿いにあることもあって、ホテル江戸城は千葉では非常に有名な廃墟となっている。

ホテル江戸城の和風の門をホテル側から見た一枚。

純和風の門をくぐり中へ。少し進んだ所でなんとなく名残惜しくなり、いったん振り返る。さらば現世……

門をくぐり抜けて最初の分岐。竹やぶに隠れるようにしてホテル江戸城の案内看板がある。

しばらく進むと、ホテル江戸城の案内板が見えてきた。それによれば道はぐるりと輪を描き、それに沿って各コテージが並んでいるという感じだ。

道はここで左右に分岐しているが、とりあえず赤い矢印の方向に進むとフロントがあるらしいので、その通り左回りで行くことにする。

ホテル江戸城の案内看板の料金案内部分をクローズアップ。休憩2時間4000円、宿泊6000円。スイートはさらにプラス2500円で、延長は1時間毎に1000円。

その前に少し価格をチェック。休憩2時間4000円、宿泊6000円。スイートはさらにプラス2500円で、延長は1時間毎に1000円か。

この廃墟がまだ現役だったほど昔のことはちょっと分からないが、国道沿いのラブホテルでこの値段はけっこう安いのでは。それでも潰れてしまったのは、よっぽど場所が悪いのか……

ホテル江戸城の左回りのルートを進んだところ。周囲は一面緑の竹林に囲まれており、右奥に最初の建物が見えてきた。

竹林を進んでゆくと、最初の建物が見えてきた。

このあたりまで来るともう表の雑踏はまったく聞こえない。辺りには竹の葉の擦れるサワサワとした音と、踏みしめる枯葉の音だけが響いていた。

ホテル江戸城の左ルートを進んで最初に見えてきた建物。

これがフロント……なのか? もはや建物が屋根と骨組みだけになってしまっているので何も分からない。

ホテル江戸城の左回りルートの最初の建物の内部。フロントだと思われるが、火災の跡があるほか成長した竹が建物のすべてを突き破り、原型をほぼとどめていない。

その犯人がこれ。ホテルを取り囲むようにして生えている竹は建物の中にも容赦なく侵入し、全ての構造物を破壊しながら上へ上へと成長していく。

ホテル江戸城のコテージのひとつ。内部は竹でほぼ壊滅状態となっている。

先ほどのフロントっぽい何かから、さらに道を進んだところにあった別の建物。これは完全に客用のコテージだと分かるが、状況としては似たようなものだった。

このコテージも生長した竹によって天井が突き破られている

日本の竹の力強さをこれほど感じる廃墟もなかなか無い。

ホテル江戸城の左ルートをさらに奥に進んだところ。竹が道をふさぐように倒れるなど、段々と雲行きが怪しくなってきた。

さらに道を奥へと進んでゆく。だんだん道の方も雲行きが怪しくなってきた。

ホテル江戸城の洋室3号室「万里小路(までのこうじ)」。万里小路は公家の名家だが、内部のベッドはなぜか西洋風である。

おしゃれなベッド。ホテル江戸城の部屋は本来であればこんな感じの部屋だったんだと、ここまで来てようやく知ることができた。

しかしなんと狭い! この写真は広角レンズで撮っているので広く見えるかもしれないが、実際はかなり窮屈だ。

ホテル江戸城の洋室3号室「万里小路(までのこうじ)」のベッド前での自撮り。頭がベッドの天井についてしまうほど狭い。

なんとかこの狭さを表現する方法はないものかと考えた末の自撮り。筆者は176センチで体格も普通だが、ベッドの天井のふちに余裕で頭がついてしまう。

おそらく昔の日本人の体の大きさに合わせて作られたのだろう。戦後、食糧事情の改善と共に日本人の平均身長・体重は急激に伸びた。ここのベッドも現代ではもはや一人用の大きさだ。

ホテル江戸城の6号室「雲井(くもい)」前の案内板。

さらに奥へと進む。各コテージにはこのように一つ一つ名前がつけられている。

ホテル江戸城の最深部付近

道を半周してきて、折り返し付近まで来た。この辺はこれまでとやや植生が異なる。

ホテル江戸城の駐車場の壁に書かれていた落書き「SEXでの快楽をshiftする、LAFESTA」

何か語呂に妙な勢いがあって面白いと思い、つい撮ってしまった車庫の落書き。どうやら日産から出ていたラフェスタという車の標語らしい。しかしそれももう15年以上前のものだ。

ホテル江戸城の特別室・7号室「姉小路(あねこうじ)」

この廃墟の洋室はどこも基本的にベッドのすぐ横に巨大な鏡が設置されている。

通常、部屋に大きな鏡を置くのは空間を広く見せるためだが、ここはラブホテル……要するに視覚的なエロスを追求した結果がこれなのだろう。実際、古いラブホテルの廃墟ではそう珍しくない造りだ。

しかし今ではこういうあからさまな鏡は風営法に引っかかり、宿泊業としての営業許可が下りないらしい。たしかに私も廃墟以外でこういう鏡があるのは見たことがない。

かの有名な時代の遺物「回転ベッド」と同じく、このベッド脇の巨大な姿見もそのうち日本から絶滅してしまうのだろうか。

ホテル江戸城の特別洋室・9号室「初島(はつしま)」

9号室「初島はつしま」。スイートの洋室だ。2部屋あり、ベッドもこれまでの部屋のものに比べてかなり広々としている。巨大ミラーも他の部屋のように貼り付けっぱなしではなく、西洋風のデザインになるように気が配られている。

こういう風にちゃんと2500円分の満足感が得られるように努力しているのが分かるのは、とても好印象だ。

ホテル江戸城の右ルートの入口付近。道を塞ぐようにして街灯が倒れている。

これで道をほぼ一周してきた。この先を行くとすぐ、ホテル江戸城の案内板があった場所へと戻ることになる。

今回の探索は昼間だったが、ここに夜に来たらすごく冒険感があって楽しいんじゃないかと思う。竹林をくぐり抜けて廃墟を訪ねゆくさまは、茨城の超有名スポット「小川脳病院」に通じるところがある。

しかしその冒険感を演出する竹は廃墟を破壊する主因にもなっており、このおいしい状態がいつまで続くのかという不安もある。

今回心霊的な現象は何も起こらなかったが、実際に足を運んでみると鬱蒼とした竹林が表の雑踏を全てかき消すので、敷地内には外界から切り離された異世界感があった。そのため、ここはただ歩き回っているだけでもなかなか楽しい廃墟であった。

【廃墟Data】

状態:現況不詳

所在地:

  • (住所)千葉県佐倉市坂戸1447 付近
  • (物件の場所の緯度経度)35°39'47.3"N 140°13'11.0"E
  • (アクセス・行き方)東関東自動車道「佐倉」ICを降り、高速出口のT字路を左折して「八街やちまた酒々井しすい」方面(国道51号線方面)へと進む。次のT字路で国道51号線に接続するので、右折して「千葉・八街やちまた」方面へと入る。そのまま国道(佐倉街道)を進んでいくと、3.6kmほどで左手にボロボロに朽ち果てた和風の門(ホテル江戸城への入口)が見えてくる。