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廃墟写真ブログ -Ruin's Cat-

電波ハウス「トダ屋」(千葉県)

トダ屋は千葉県にある電波物件の家屋。住宅兼商店だったようだが、現在営業している様子はない。近所にこんな場所があったら目立ってしかたないと思うのだが、かなり田舎の方にあるためかインターネット上でもほとんど言及が見られない(2020年現在)。超有名物件である埼玉の黒い家とはひどく対照的だ。

そして見ての通りその「電波」の方向性も、埼玉の黒い家とは対をなすものである。黒い家はドロドロとした負の感情が渦巻く怨念の地そのものというで立ちであったが、このトダ屋さんは底抜けに明るいハッピーさであふれ返っている。

おそらくこの店の主人の脳内世界が頭蓋骨の中に収まりきらず、自然とあふれ出てきてしまった結果こうなったのだろう。そして描かれた独特の図柄からは、ご主人の芸術への並々ならぬ才能が感じられる。

スクールゾーンの標示とトダ屋

(▲ 静かな田舎町の一角にある「トダ屋」さん)

電波ハウス「トダ屋」 離れの正面

(▲ 通行人に見せつけるように、道路側にディスプレイされた看板たち)

看板群:リクエスト・乙女に報告・「名前」と書かれた提灯・感謝と書かれた相撲取り・タイヤがギザギザの自転車

(▲ う~ん、独特……)

看板群:女・仕事・七夕祭・パンダ・77と書かれた家康公・青いワンピースを着た女

(▲ 色使いは赤や黄色など明るいイメージのものが多い)

五円玉が頬に貼り付いた子犬と「生きる力」

(▲ 五円玉が頬に貼り付いたカワイイ子犬。おでこにはハートマーク)

弁慶と牛若丸の戦いを描いた絵と「移住体験」の文字

(▲ 京都五条大橋での弁慶と牛若丸の対決を描いた一枚。味のあるタッチで中々良い。しかしなぜ月に「月」って書いたし(笑)

「タカサゴヤ・88歳・100年・大黒様・道」と書かれた看板

(▲ 88歳?の大黒様)

看板:赤い的と歌う人と「会」

(▲ 「会。」)

「北・夏・7月・11月」と書かれた富士山と「ガルダ~インドの花が咲く旅」の文字

(▲ 「7月」は富士山の山開き、「11月」はダイヤモンド富士のことをそれぞれ表しているものと思われる)

電波ハウス「トダ屋」 道を挟んで正面より

(▲ 道路側より建物正面をみる。軒先に踊る「トダ」の文字はご主人の苗字でもある)

シャッターの開いているトダ屋。「松竹うた」と書かれたシャッター。「7月1日デビュー」と書かれた看板。

(▲ 入口はシャッターが開けられている。もう営業はしていないものの、今も現役で人が住んでいる)

店の正面に掲げてある白布には「梅神トシテ祀ル」と書かれた赤い提灯や相撲取り、家康公などが描かれている

(▲ ここにも相撲取り・「乙女に報告」・歌う人・ちょうちん。これらがご主人お気に入りのモチーフのようだ。そして「笑顔にしたい」という一文にここの全てが集約されている気がする。)

電波ハウス「トダ屋」の前を通り過ぎる軽トラ

(▲ トダ屋さんの前を通る軽トラ。もはや気にもしていないようだ)

えんま大王左足 なでしこ右足 左目をキューピッドの矢で射抜かれた鬼

(▲ 鬼の左目にキューピッドの矢が刺さっている。左目を矢で射抜かれた鬼といえば岡山の温羅うらという鬼が有名。一説にはこれが桃太郎の物語の元になったともいわれる)

トダ屋の前にある「通学路につき注意」と描かれた看板

(▲ ここが通学路という衝撃。この店の前を毎日通る子どもたちはいったいどう思っているのだろうか……)

「お山開き」の看板と「成功」の看板とOKサインの看板

しかし、ここにあるのがあの教育に悪そうな黒い家ではなく、このトダ屋さんで本当に良かったと思う。もしかしたら子どもたちを喜ばせようとして、ここのご主人が描いたものなのかも知れない。

【廃墟Data】

状態:健在・現役施設

所在地:

  • 千葉県