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廃墟写真集「廃景 #9」内容紹介 & コロナ禍における同人誌制作の今後

廃墟写真集の最新刊「廃景 #9」の通信販売が、実はかなり前から始まっていました。

告知はまあいつでもいいかなと後回しにしていたら、いつの間にか販売サイトの表示が「在庫稀少」になっていたので今あわてて周知しています。

新型コロナのせいでこの先当分の間イベントの開催が難しいので、実質的にこの通販が写真集を確実に手に入れられる最後のチャンスだと思われます(詳しくは後述します)。

この機会にぜひご検討ください。

『廃景 #9』(最新刊)

廃墟写真集「廃景#9」 表紙

【サイズ】A4
【ページ数】22P フルカラー
【価格】750円(税・送料別)
【内容】前半はポーランド、後半は日本の廃墟を収録。前作に引き続き、ドローンによる廃墟の空撮写真も掲載している。
【掲載廃墟数】全30件(重複2件、表紙・裏表紙含む)
【販売サイト】とらのあなWebSite「廃景 #9」

『廃景 #9』中身サンプル その1

廃墟写真集「廃景#9」 中身サンプル01

『廃景 #9』中身サンプル その2

廃墟写真集「廃景#9」 中身サンプル02

『廃景 #9』中身サンプル その3

廃墟写真集「廃景#9」 中身サンプル03

『廃景 #9』巻末作品リスト

廃墟写真集「廃景#9」 作品リスト

最新刊「廃景 #9」のご紹介は以上です。

以下は現在販売中のバックナンバーです。サイズ・ページ数・価格はすべて#9と同じです。

『廃景 #8』

廃墟写真集「廃景#8」 表紙

【内容】シリーズ初となる空撮写真を含む廃墟写真集。主な掲載国は日本。他にドイツ・ポーランド・ベルギー・アメリカの廃墟を含む。
【掲載廃墟数】全29件(重複2件、表紙・裏表紙含む)
【販売サイト】とらのあなWebSite「廃景 #8」

『廃景 #7』

廃墟写真集「廃景#7」 表紙

【内容】日本とヨーロッパの廃墟(ポーランド・ドイツ・ベルギーなど)を収録。
【掲載廃墟数】全29件(重複2件、表紙・裏表紙含む)
【販売サイト】とらのあなWebSite「廃景 #7」

『廃景 #6』

廃墟写真集「廃景#6」 表紙

【内容】今作では、日本の廃墟が織り成す四季の風景をまとめたページが見どころ。北は北海道から南は九州まで、一部アメリカの廃墟も収録。
【掲載廃墟数】全29件(表紙・裏表紙含む)
【販売サイト】とらのあなWebSite「廃景 #6」

『廃景 #8』中身サンプル -廃墟山河-

廃墟写真集「廃景#8」 中身サンプル

『廃景 #6』中身サンプル -移ろいゆく世界-

廃墟写真集「廃景#6」 中身サンプル

以上で紹介を終わります。

どの作品も当サークル渾身の出来だと自負しております。この機会にぜひご検討の程よろしくお願いします m(_ _)m

【販売サイト】
とらのあな
↑クリックで作品集に飛びます

『コロナ禍における同人誌制作の今後について』

コミックマーケット95 「廃墟屋」ブース

(▲ コミックマーケット95「廃墟屋」ブースの様子。スーツを着たオオカミが筆者)

さて……昨年は2ヵ月半に1回というハイペースでイベントに参加していました。それが今年は新型コロナの影響で一転し、結局一度もイベントに参加しない年になってしまいました。

まず4月にデザインフェスタが中止になったのを皮切りに、活動のメインであるコミックマーケット(コミケ)も夏・冬と中止になりました。そして、他のイベントも次々と中止に追い込まれました。

今後コミケがどうなっていくかについては様々な憶測が流れています。しかし現実的に考えて、コロナがどうにかなりでもしない限り、あんな超絶密イベントの開催は今後まず不可能でしょう。


それでも開催するとなれば、規模を縮小する以外に道はありません。たとえば規模を10分の1にすると、コミケは1日あたり2万人程度が参加するイベントになります。

しかしそうなると、当サークルにとってある問題が発生します。来場者が10分の1になり売り上げも単純に10分の1になると考えると、どう考えても印刷費用をまかなえないのです。

「写真集」という都合上、全ページフルカラー印刷となるので1冊作るだけでもかなりの費用がかかります。それでもこれまで計12冊もの本をコンスタントに出してこられた理由はただひとつしかありません。

──そう、『売れた』からです。

でなければ上記「廃景」シリーズも、莫大な印刷費が捻出できずとっくの昔に廃刊になっていたことでしょう。それがこれまで続いたのは、他でもない買い支えて下さった皆様のおかげなのです。

では売り上げが10分の1になるので価格を10倍にすればいいかというと、そんなわけはありません。通販すればいいというのも少し違います。通販も割合としては決して小さくはないですが、主な売り上げは会場で得られているからです(同人誌はよく「縁日の金魚」に例えられます)。

結局のところ、あの規模でイベントが開催されない限り今後写真集の制作を続けるのは難しいということです。皆様と少しずつ築き上げてきた当サークルの歴史も、コロナによって一旦終止符を打たれた形になります。

今後は世の中の様々な活動の中心がリアルからウェブへと移っていく時代になるでしょう。これまで写真集の制作を継続できたことに皆さまへ厚く感謝を申し上げると共に、一日も早いコロナの終息を願っております。

── 2020年11月1日 廃墟写真サークル「廃墟屋」主宰 Yuki Shinozaki