
本ランキングは、廃墟歴16年のブログ管理人が全国600ヶ所以上の廃墟へ実際に足を運んだうえで選定した。
大量にある当サイトの記事の中で、まずどれを読めばいいかの目安でもある。廃墟の場所などのより詳しい情報も、各順位のリンク先の記事を参照のこと。
評価基準について
「解体されず今も残っている廃墟」が大前提
到達の困難な島嶼部の廃墟や、広く場所が知られていない廃墟は除外
廃墟としての美しさや探索の楽しさ、知名度などもふまえて総合的に評価
通常版 廃墟ランキング 1~10位
1位:田老鉱山(岩手)

【美しさ】★★★★★
【探索感※1】★★★★★
【難易度】★★☆☆☆
【解説】日本を代表する鉱山廃墟。緑に包まれた選鉱場跡の姿は圧巻の一言。関連施設が山中に適度に散らばり、探索そのものも楽しい。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:【田老鉱山】その1:選鉱場跡
2位:S医院(栃木)

【美しさ】★★★★★
【探索感】★★★★☆
【難易度】★★★★★
【解説】息を飲むほど美しい診察室。手術室もそなえ、薬局内の残留物も豊富。今ではもう失われた大昔の機器や薬を見ることのできる、たいへん貴重な木造の廃病院。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:S医院(關澤醫院・栃木県)
3位:小倉沢小中学校(埼玉)

【美しさ】★★★★☆
【探索感】★★☆☆☆
【難易度】★★★★★
【解説】日本の廃校の代表格。山あいの鉱山町に残された美しい木造校舎。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:小倉沢小中学校(埼玉県秩父市・解体間近)
4位:住友奔別炭鉱(北海道)

【美しさ】★★★☆☆
【探索感】★★★☆☆
【難易度】★★★☆☆
【解説】日本に数多ある炭鉱廃墟の代表格。巨大な鉄塔に躍る「奔別」の文字は、廃墟愛好家ならば誰もが写真などで一度は目にしたはずだ。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:旧住友奔別炭鉱 関連廃墟まとめ(北海道・地図付き)
5位:森の廃洋館(和歌山)

【美しさ】★★★★☆
【探索感】★★☆☆☆
【難易度】★★★★★
【解説】上流階級の豪邸の廃墟。明治時代の面影を色濃く残すレトロモダン建築であり、特に写真の応接間の美しさで有名。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:森の廃洋館(旧由良山荘)
6位:バイオハザード研究所(シゲタ動物薬品工業)(富山)

【美しさ】★☆☆☆☆
【探索感】★★★★★
【難易度】★★★★☆
【解説】残留物の豊富さでは日本でもトップクラスの廃墟。色とりどりの薬品や機械類にいろいろと想像をかき立てられる。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:シゲタ動物薬品工業
7位:松尾鉱山 緑ヶ丘アパート(岩手)

【美しさ】★★☆☆☆
【探索感】★★★☆☆
【難易度】★☆☆☆☆
【解説】2013年に併設の学校が解体されたものの、メインである写真の鉱山アパート群はいまだ健在。その勇壮な姿から「陸の軍艦島」とも呼ばれている。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:松尾鉱山 緑ヶ丘アパート(岩手県)
8位:旧和賀川水力発電所(岩手)

【美しさ】★★★★☆
【探索感】★☆☆☆☆
【難易度】★★★★☆
【解説】ステンドグラスで飾られた神殿を思わせるような厳かな佇まいの発電所跡。国内でも指折りの美しい廃墟に数えられるが、到達の難しさでも日本屈指。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:旧和賀川水力発電所【探索・行き方】
9位:スパガーデン 湯~とぴあ(青森)

【美しさ】★★☆☆☆
【探索感】★★☆☆☆
【難易度】★★★★★
【解説】バブルに翻弄された第三セクターの遺物。山深い田舎の温泉地にぶち上げられた、巨大クアリゾートの廃墟。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:スパガーデン 湯~とぴあ
10位:モーテル風林(千葉)

【美しさ】★★☆☆☆
【探索感】★★☆☆☆
【難易度】★★★☆☆
【解説】日本に数あるラブホテルの廃墟の中でも、内装へのこだわりが突き抜けて素晴らしい物件。高度経済成長の末期に流行ったメルヘンテイストのラブホの極致であり、令和の今では貴重な文化遺産とも言える。
(※現在、保存状態が悪いとの探索報告を複数受けているため、ランキングからの削除を検討しています。)
この廃墟の詳細はこちら → 記事:モーテル風林(千葉県君津市)
初心者向け 廃墟ランキング 1~5位
「廃墟に興味はあるけど、危ないのはちょっと……」
「いつもの旅行にほんの少しだけ『廃』要素を追加してみたい……」
そんなご要望に、廃墟歴16年のブログ管理人がお応えします!
「公共の路上から手軽に楽しめる廃墟」をコンセプトに、ランキング形式で全国の廃墟から5つ紹介!
1位:鬼怒川温泉(栃木)

鬼怒川にかかる橋から見ることのできる廃墟ホテル群が圧巻。都心からのアクセスも良く、現役のホテルもたくさんあるため現地に宿泊もできる。
温泉あり紅葉ありの、観光だって楽しめちゃう最高におすすめの物件がこの鬼怒川温泉だ。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:鬼怒川温泉の廃墟ホテル群
2位:松尾鉱山 緑ヶ丘アパート(岩手)

「陸の軍艦島」と評されるほどの廃墟アパート群が魅力。玉川温泉や八幡平といった有名観光地がほど近く、またアスピーテラインという観光道路にも面しているので旅程に無理なく組み込みやすい。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:松尾鉱山 緑ヶ丘アパート(岩手県)
3位:化女沼レジャーランド(宮城)

遊園地の廃墟はその多くが平成のうちに解体されたが、令和の今でも残る貴重な物件がここ。路上からでも「観覧車」というこの廃墟で一番おいしいところが十分に楽しめる。
また、不定期に公式のツアーも開催されているので、それに参加するのも良い。ツアーの場合メリーゴーランドも間近に見られるため、満足度は高いだろう。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:化女沼レジャーランド(まどマギ聖地・遊園地の廃墟)
4位:千歳楼(愛知)

心霊廃墟ホテルの王様。その威圧感はランキング中、随一。心霊スポットとしての「格」はこの千歳楼がぶっちぎりなので、人によってはここが一番迫力があって楽しかったと感じるだろう。
今では建物の周りが完全に封鎖されているので内部の見学はまず不可能だが、川沿いから外観を眺めるだけでも十分に楽しめる良廃墟。そのためのベストポジションにバッチリ駐車場が整備されている点もポイントが高い。
この廃墟の詳細はこちら → 記事:実際に死体が出た恐怖の心霊ホテル「千歳楼(定光寺)」
5位:友ヶ島(和歌山)

(▲ 友ヶ島 第3砲台跡 - 写真はPhotoACより)
大阪湾の南端の島にある戦争遺跡。軍艦島と同じく観光地として整備されているが、この友ヶ島は軍艦島と違って島内を自由に散策できる。懐中電灯を片手に弾薬庫内に入ることすら可能。
この「健全にハイキングを楽しみながら、ついでにちょっとした探検気分も味わえる」という点が本ランキングへのランクインにつながった。
古くからの廃墟愛好家にとっては知らぬ者のない場所であり、特に写真の第3砲台跡が有名。訪問する時期は、草木も栄えて暑すぎない初夏がおすすめだ。
この廃墟の詳細はこちら(県の公式HP) → 和歌山市観光協会|友ヶ島
選外
以下、惜しくもランクインしなかった廃墟たちです。「なぜあの有名廃墟が入っていない?」という疑問に、多少なりともお答えします。
【住友奔別炭鉱(北海道)】
路上から見る分にも十分悪くない廃墟だと思うが、いかんせん筆者の廃墟歴が長すぎるため、いわゆる「伝説の大御所」をひいき目で見ている可能性がぬぐい切れない。よって、念のため選外とした。
「奔別」の文字を見ただけで失禁するという上級者の方はぜひ!
【羽幌炭鉱(北海道)】
同じく悪くない廃墟だと思うが、とんでもなく遠いため選外とした。宗谷岬を目指すバイク乗りはぜひ!(かつての筆者です!)
【足尾銅山(栃木)】
教科書にも載るほどの超有名廃墟。15年前なら間違いなくランクインしていた。
特に本山精錬所の廃墟群は圧巻で、それを公共の路上から手軽に楽しめる良質の廃墟だったが、2010年にその精錬所が惜しくも解体されてしまった。
ゴーストタウンとなったかつての鉱山町の散策も魅力だったが、こちらも2011年に解体され更地に。手軽に楽しめる廃墟としての魅力は今やずいぶんと損なわれてしまった。
【ニッチツ鉱山(埼玉)】
「町全体がまるごと廃墟」という圧倒的な体験が、町を貫く県道をただ通るだけでできた場所。東京から日帰りできることもあって人気の高い廃墟だった。
しかし今では建物の解体や道路の封鎖が進み、ゴーストタウン然とした雰囲気を感じるのさえ、やや難しくなってしまった。
【軍艦島(長崎)】
公式のツアーがいくつかあるが、基本的には海上から遠くに廃墟を眺めることになり「目の前にあるのに今一歩届かない」という様なとても歯がゆい思いをする。
また、上陸のできるツアーでも迫力のあるおいしい側には結局降り立てず、島内を自由に散策することもできない。
そのため「がっかり観光地」と吐き捨てられる事もあるなど、人によってかなり評価が分かれる。よって選外とした。
筆者的には、軍艦島を旅の目的にしてしまうと確かに「がっかり」だが、長崎観光のついでに軍艦島を組み込むのであれば悪くはない選択肢だとは思う。
心霊系 廃墟ランキング
別記事にまとめています → 心霊スポットの廃墟ランキング