1. 概要
ブラックマンションとは、茨城県笠間市にある未完成建築の廃墟である。平成3年(1991)に全9階建ての予定で建設が始まったものの、3階まで建てたところで工事がストップ。理由はバブルが弾けたための資金難だと言われている。それ以降、建物は中途半端な状態で放置され、そのまま廃墟となった。
ここは心霊スポットとして昔から有名であるが、実際の体験談は皆無に等しい。知名度からしたら「霊障がひどいため工事が止まった」くらいは言われていてもいいのだが、本当に何もないのだ。茨城にはこういう有名無実な心霊スポットがやたらと多い(「上高地別荘ホテル」や「料亭ふるさと」など)。
また、同じ茨城県内には土浦市にもブラックマンションと呼ばれる物件が存在する。こちらも同じく建設が途中で止まったタイプの廃墟であるが、普通「ブラックマンション」と言えば、有名な笠間市の方の物件(本記事)を指す。
2. 実際に足を運んでみた

3階の階段付近より。
それにしてもこの「ブラックマンション」、昔から言われていることだが全然ブラックではない。
ちなみに、同じ茨城県内には「ホワイトハウス」という心霊スポットもあるが、こちらは火事が起きて煤だらけな分、むしろこのブラックマンションよりも黒く見える(特に内装)。
なんというか、世の中なかなかうまくいかないもんだな(笑)。

令和の今も工事は止まったままで、再開の予定はまったくない。しかし、似たような建築途中系の廃墟で、工事が再開されてみごと復活を果たした山中湖リゾートホテルのような例もある。完全に希望を捨てるにはまだ早いだろう。
【廃墟Data】
状態:健在
難易度:★★☆☆☆(低)
駐車場:建物正面の空き地を利用(→地図)
所在地:
- (住所)茨城県笠間市下郷4114 付近
- (物件の場所の緯度経度)36°18'00.4"N 140°16'27.7"E
- (アクセス・行き方)常磐自動車道「岩間IC」より、県道43号線→国道355線経由で約12分(7.6km)