
写真中央に見えるのが、入ってきた入り口。中は資材置き場となっていた。
どうもここは日常的に資材置き場として利用されているらしく、綺麗な写真を撮ろうとなると相当アングルが制限されることになるだろう。二つ張ってある鋼鉄製のロープは、壁の崩落を防止するためのものと思われる。

窓枠。ガラスは無くなってしまっているが、非常に意匠を凝らした造りであることが分かる。
電気施設の廃墟といえば、写真家の小林伸一郎氏が撮られた隣県の丸山変電所が有名だが、今では文化財として修復されて綺麗になってしまっている。もはや廃墟としての魅力は皆無で、当然立ち入りもできない。
ここ細尾発電所は入るには入れるが、廃墟としての寿命がほとんど尽きていて、半分遺跡になりかけている。さらには崩落防止用ロープや窓枠に打ち付けられた板、資材のブルーシートなどもある。そのため廃墟情緒を感じるのには、少しばかりノイズが大きいかもしれない。
とは言え、近代建築の傑作を肌で感じられるのは間違いない。まだ足を運んでいないのであれば、一度は見ておいて良い場所だと思う。
探索日:2007年5月
【廃墟Data】
状態:健在
所在地:
- (住所)栃木県日光市細尾町
- (物件の場所の緯度経度)36°43'38.9"N 139°32'28.2"E
- (アクセス・行き方)【アクセス】