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ホテルセリーヌ(妊婦絵の廃墟)

1. 概要

ホテルセリーヌは長野県にあるラブホテル(モーテル)の廃墟。ここは不気味な妊婦の絵が壁に描かれていることであまりにも有名である。インターネットの普及以前から市販の廃墟本などでも取り上げられており、長野県内はおろか全国的にその名が知れ渡っている。

1-1. ホテルセリーヌでの事件と心霊現象

その高い知名度に比例するかのように、ここには数々の心霊的なうわさ話が絶えない。その中でも最も代表的なのが「妊娠を苦に自殺した少女の話」だろう。

そのあらすじはこうだ──ある時若い女性がこの廃墟に連れ込まれ、男数人に乱暴されてしまう。そしてその後妊娠が発覚し、女性はその現実に耐えられず自殺してしまった。以来、このホテルでは自殺した少女の霊が頻繁に目撃されるようになる──

他にも「駐車場で発生したホームレスのリンチ死事件」や「話しかけてくるオーナー夫婦の写真」など枚挙にいとまがない。そもそもこの妊婦の絵をいったい誰がどんな目的で描いたのかも全くの謎であり、ホテルセリーヌは信州最恐の心霊スポットとして今もこの地に君臨し続けている。

1-2. 妊婦絵の現状

令和4年(2022)現在では、妊婦絵はかなり風化・劣化が進んでおり、ほとんど読み取り困難な絵も多い。本記事ではそうなる前の状態の良い妊婦絵を掲載しているので、ぜひ楽しんでいって欲しい(ただし初期状態ではモザイクあり。詳しくは下記)。

2. 記事の訂正とお詫び(追記)

ホテルセリーヌの花柄の壁紙に描かれた、眼鏡をかけている妊婦の絵

(▲ 公開当初の記事トップ画のイメージ)

本記事は、諸事情により公開をいったん停止した記事に適切な修正を加えて再公開したものです。

写真のモザイクは、画像をタップ(クリック)して開くと消えます。開いたあと元の記事に戻るには、ブラウザの「戻る」をご利用下さい。

また、文章の一部が伏せ字になっています。これらの対策をしないと記事がまた公開停止になりかねないため、ご不便おかけしますがどうぞご了承ください。

3. ホテルセリーヌの探索記録

国道18号線上、南側からの外観。筆者のバイクを左手の小道に駐めている。

長野県の中央を縦につらぬく国道18号線を北上する。そして妙高の野尻湖を過ぎたあたりの峠で、それらしい廃墟を見つけた。道路脇にバイクを寄せ、さっそく近づいてみよう。

南側からの外観。「セリーヌ」のオレンジ色の文字が外壁に飾られている。

よし、当たりだ! 廃墟の壁には大きく「セリーヌ」の文字が踊っている。

国道18号線側から見える紫色の格子状の窓。今にも落下しそうだ。

外についている窓は今にも崩落しそう。このあたりは長野でも屈指の豪雪地帯なのだ。

国道とは反対側の外観。駐車スペースと、客室へと繋がる階段がずらっと並んでいる。

建物の裏側に回ってきた。このタイプのモーテルは建物の下に車の駐車スペースがある。そして車を降りて横の階段を上がるとそのまま部屋に入れる、という仕組みになっている。

階段のドアに書かれた「死ぬぞ」「死ぬか」の白文字

心霊スポットらしい警告。

解体工事を途中で諦めたのか、ドアの前には明らかに人の手で集められたパイプが山積みになっている。

ホテルセリーヌの赤く彩られた客室。中央にはベッドが置かれ、風呂場との間を仕切るガラス窓は割られている。

ありがたく警告を頂戴しつつ階段を上がると、そこは魅惑の部屋だった。ベッドからは大きなガラスごしに風呂の中が見えるようになっており、往時は生々しいエロスをこれでもかと演出してくれたことだろう。

客室の天井に備え付けられたおしゃれな照明。

照明もなまめかしく輝いていたに違いない。

ホテルセリーヌ「人妻いずみ」の膝立ちのけ反り絵(0258-22-2319・妊娠9ヶ月・初産妊婦)。「真也参上!」などと赤く落書きされている。

そしてホテルセリーヌといえばやっぱりコレ! 壁に描かれた数々のあやしい妊婦絵である。

※ 写真のモザイクは画像をタップ(クリック)して開けば消えます。

ホテルセリーヌの人妻いずみ(妊娠9ヶ月)と坊主男の絵。

どうも絵の作者は妊婦の不○・中○し・流○プレイの超絶マニアとか言うどうしようもない人物らしく、ひたすらこのテーマの絵だけを廃墟じゅうに描きまくっている。【究極の妊婦S○X】とかいうパワーワードには、妊婦に対する作者の並々ならぬ情熱を感じてならない。

ちなみにモデルの女性には何人かいて、彼女は「人妻いずみ」である。この電話番号に本当にTELした勇者は果たしてこれまでいるのだろうか……

ホテルセリーヌの妊婦「人妻いずみ(0258-22-2319)」と坊主男の絵。

別の場所にも人妻いずみさん。今度は強○の場面らしいが、先ほどの絵と構図は全く同じである。線の角度や位置・数までもが気持ち悪いくらいに一致し、線そのものにも引き直した跡というか迷いのようなものは一切感じられない。

なので、何か参考となる絵や写真を見ながら描いたのかと一瞬思ったが、左右反転……だと……?

こういう細部への深いこだわりやら、芸術への素養、描く絵の異常なまでの再現性、同じものの繰り返し、鏡絵、特殊な性癖など、なんとなくある種の精神疾患を想起させる。

小さいほうの客室

他の部屋ものぞいてみた。この部屋は最初の部屋よりも明らかに狭い。あの部屋はいわゆるスイートだったのだろうか。

赤く小さな会計窓

部屋に備え付けられた会計用の小窓。ラブホテルという特性上、プライバシーに配慮して顔が見えないようにかなり小さな造りになっている。

「新井良子」の妊婦絵(24才・新妻)。

2人目のモデルの新井良子さん(24歳・新妻)が「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた。彼女は義父の子供を身ごもってしまったらしく、乱暴して流○させてほしいらしい。

ホテルセリーヌの妊婦「新井良子(24才・新妻)」さんの絵

新井さんはご主人の出張中に義父と関係を持ち、その後義兄にももてあそばれたらしい。出張前にはご主人とも愛し合ったそうで、お腹の子が誰の子供か分からない。なのでお腹を裂いて確かめてほしいとか言いだす真性のガイっぷり。

そして結局、お腹から出てきたのは夫の子供ではなく「黒い」赤ちゃんだった──そんな素晴らしいアイデアを終盤になって思いついた作者は、あわてて後から義兄を塗りつぶして黒人に書き変えたと見える。

この時点で読者の99%は置いてけぼりだ! 先生ェ……

ホテルセリーヌの妊婦絵「江口友恵」さん(24才・OL)。

彼女の名は江口友恵(24歳・OL)。さっきまでのアライさんとの違いが分からんw そして先生は24歳設定にも何かこだわりがあるのか……?

ホテルセリーヌの妊婦絵「江口友恵」さん? 「このモーテルわなぜかこんなお腹の女性で万員だわ。」

それは先生が節操無く描きまくったからですよwww

回転ベッドのある客室

お、回転ベッドか!? これがかつて日本のラブホテルを席巻したとかいう伝説級の遺物か……! この廃墟本当にすごいな!

回転ベッドの上に描かれた妊婦絵「くらしげ洋子」さん

そしてこの回転ベッドの上にも居た。彼女は「くらしげ洋子」さん。「妊娠9ヶ月・男が3人・誰の子供か不明・乱暴にして流○させて!」……というのがどうやら先生的にはどうしても外せないポイントらしい。

ガラスに描かれていた妊婦絵は割られて失われてしまった。

あぁ……この作品はガラス窓に描いてあったため失われてしまったようだ。まったく、人類の損失ですよこれは!!!

赤い人形のオブジェ

ヒェッ……そういえばここって心霊スポットだったな……妊婦の絵に夢中になりすぎてそんな事すっかり忘れていた。

霊感のない私にとって探索のメインは必然的に妊婦画であったが、絵だけでなくそこに添えてある文章も独特でなかなか読ませるのがニクい。先生は絵の才能だけでなく、文才もおありだったようだ。

国道とは反対側の南側からの外観と、赤いジャケットを着た男。

(▲ ホテルセリーヌを前にしてはしゃぐ筆者)

ホテルセリーヌは軍艦島と同じくいつか絶対に行きたい廃墟のひとつだったので、今回こうして訪れることができて本当によかった。この探索ももう大満足である。これからもこの廃モーテルは日本の廃墟フリークたちを魅了し続けることだろう。

(廃墟「ホテルセリーヌ」 了)

4. 記事の再公開について(追記)

この記事は本来ならば、公開停止と共にそのままお蔵入りになるはずの記事でした。しかし仮にも廃墟サイトでこの有名物件を取り扱っていない、などというのは個人的に許せなかったため、大幅に修正を加えた上でむりやり再公開しました。

また、記事を公開しなおした関係で、これまで本記事にいただいたコメントはすべてリセットされてしまいました。大変申し訳ございません。

【廃墟Data】

状態:健在

所在地:

  • (住所)長野県上水内郡信濃町大字野尻3635
  • (物件の場所の緯度経度)36°50'47.3"N 138°11'54.3"E
  • (アクセス・行き方)上越自動車道「信濃町」ICより、国道18号線経由で約6分(4.5km)
    料金所を出ると高速出口のT字路で国道18号線と接続するので、左折して「上越・妙高・野尻湖」方面へと進む。そのまま国道18号線を4km弱進み野尻湖を越えて峠を越えたあたりで、左方向にホテルセリーヌの廃墟が見えてくる。