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レキオリゾートホテル

1. 概要

レキオリゾートホテルとは、沖縄県名護市にあるホテルの廃墟である。80~90年代のバブル期に日本全国で乱立されたリゾート施設のひとつであり、ここも例に漏れずバブル崩壊とともに廃業した。それ以降、ホテルは取り壊されることなく廃墟となっている。

1-1. レキオリゾートホテルでの心霊現象

落下する人間のイメージ

現在、ここは県内でも有数の心霊スポットとして知られている。沖縄には土着の霊能者である「ユタ」や沖縄戦にまつわる強豪スポットがひしめく中、このレキオリゾートこそが最恐と推す者さえいるらしい。

この廃墟でよく報告されている心霊現象は「窓から飛び降りる人影が見える」というもの。このホテルではカップルが飛び降り自殺する事件があったとされ、その人影は彼らのものではないかと言われている。

また、特に心霊現象が多発するのは最上階の5階だとされ、ここには大量の幽霊がうごめいているという。さらに「霊は水場に集まる」というセオリー通り、1階のプールには少女の霊が現れるといわれる。

1-2. 撲殺事件の真相

レキオリゾートでの殺人をにおわせるツイート(2017年1月2日)

(▲ 殺人現場に遭遇したとするツイート - Twitter より引用。プライバシー保護のため一部をモザイク修正済み)

このホテルでは平成29年(2017)に「遺体を見つけた」として血まみれの現場の写真がツイッターにアップされ、少し騒がれたことがある(上の画像がそれ)。しかしその後、ツイートした本人がこれは嘘だったと認めている。

冗談のつもりだったにしてもかなり悪質であるが、こんなイタズラがされるのも、この心霊スポットの人気の高さを表していると言えるだろう。

1-3. レキオという名の由来

レキオリゾートホテルと「LEQUIO RESORT OKINAWA」と書かれた白い壁

(▲ ホテルの外壁に大きく掲げられた LEQUIO RESORT OKINAWA の文字)

ちなみにレキオリゾートの「レキオ(Lequio)」とは「琉球」がポルトガル語になまったものである。大航海時代に今の沖縄を訪れたポルトガル人の耳には「琉球」がそう聞こえたらしい。今でも沖縄県の各地で見られる呼称である。

2. 実際に行ってみた

エントランス前から見たレキオリゾートホテルの外観

ホテルの目の前までやってきた。さすがに沖縄最恐とも言われる心霊スポットだけあって、威圧感が半端ではない。思わず身震いしてしまう。

レキオリゾートホテルのエントランスホール

正面玄関から入ってすぐのところ。奥にある目玉の落書きが怖い。

レキオリゾートホテルのフロント付近

少し中へ進み、今入ってきた玄関の方をふり返る。向かって右手にはホテルの玄関、左手にはフロントがそれぞれ見える。

レキオリゾートホテルのロビー跡

さらにもう少し奥へと進む。もう面影はほとんどないが、当時はここがホテルのロビーだったはずだ。

1階ロビー跡に残されていたソファー

かつてここがロビーだったことを物語る遺物が、かろうじて残されていた。

レキオリゾートホテルの階段

それでは上の階へと進もう。

レキオリゾートホテルの4階廊下

ホテルの廊下はすべて山側に造られている。これは部屋から見える景観を優先するためだろう。

ヒゲ男爵のグラフィティ

また、ここは沖縄の廃墟でもグラフィティの多さでは随一である。

空条承太郎っぽいグラフィティ

ジョジョの承太郎っぽいアート。

げっ歯類のグラフィティ

何気ないところにも可愛いアートが。

レキオリゾートホテルの5階から二見大橋を望む

さて、ついにうわさの5階へとやってきた。ここでは霊現象が多発するというが……

レキオリゾートホテルのエレベーターシャフト

エレベーターシャフトを見下ろしたところ。このホテルで飛び降り自殺したというカップルも、これではとても助からないだろう。

レキオリゾートホテルの5階から見た陽の差し込む大浦湾

ふいに雲が薄くなり、そこから光が差し込んできた。そのとたん景色に南国らしさが溢れてきた。

レキオリゾートホテルの5階の風呂場と見事なオーシャンビュー

おおーすごい。客室のバスルームは素晴らしい絶景だ。こりゃあ気持ちよかっただろう。

レキオリゾートホテルの屋上にある「LEQUIO RESORT」のロゴ

5階の探索を終え、屋上まで登ってきた。

レキオリゾートホテルの屋上から見渡した大浦湾

ホテルの屋上からは大浦湾が一望できる。もし晴れていれば南国らしいエメラルドグリーンの海が楽しめたのだろうが、超絶雨男の私にそんなのは全く関係なかった。

沖縄には何度か足を運んでいるが、そのうち晴れたのはほんの2~3日しか記憶にない。せっかく上級のダイビングライセンスまで取ったのに、沖縄に行くたびに天気が荒れるので、当初の目的だった海底廃墟(沈没船など)にはついぞ一度も行けなかった。

この廃墟もせっかく沖縄にあるのだから、こんなおどろおどろしい感じじゃなくて、もっと南国らしい爽やかな感じで撮ってあげたかったな……

レキオリゾートホテルと屋外プール

ホテル内の探索を終えて1階まで降りてきた。最後に例のプールを見て、この廃墟を後にしよう。

このプールには少女の霊が出るというが、このいかにも出そうな空模様のわりにはそれらしきものは感じられなかった。もう本当に踏んだり蹴ったりだな😭

【廃墟Data】

状態:健在

難易度:★☆☆☆☆(最低)

駐車場:わんさか大浦パークの公共駐車場を利用(→地図

所在地:

  • (住所)沖縄県名護市二見
  • (物件の場所の緯度経度)26°33'11.1"N 128°02'14.4"E
  • (アクセス・行き方)
    【自家用車】名護東バイパス「世冨慶よふけIC」より、国道329号線→国道331号線経由で約10分(8.2km)