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府中関東村

府中関東村_南側ゲート

(▲ 府中関東村 南側ゲート)

府中関東村とは、戦後にアメリカに接収された調布飛行場の関連施設があった場所(つまり元米軍施設)である。別名「調布関東村」とも呼ばれる。ここには880戸の住宅が建てられ、約4500名の米軍人とその家族が暮らしていた。「村」の名の通り、学校や消防署、診療所などの施設も備えたひとつの町であった。

昭和49年(1974)にアメリカから日本に返還され、現在までに旧施設の大部分は解体されている。それらの跡地には警察学校や外語大が建てられているが、Googleマップの航空写真を見ると一番北側の区画だけが手付かずで、廃墟も数棟確認できた(次の写真を参照)。

府中関東村_航空写真

(▲ 当該エリアの航空写真 - GoogleMap より引用)

そこで、さっそく現地へと足を運んでみた。

府中関東村_解体され基礎のみ残った状態

とっくに解体されてました\(^q^)/

府中関東村_点々と積まれた瓦礫

点々と積まれた瓦礫が哀愁を漂わせる。

府中関東村_メインストリート

当時のメインストリートを臨む。廃墟としては建物の種類も数も豊富だったらしく、解体されたのがとても残念である。

なお、この廃墟が全盛期の頃、とある廃墟写真家が侵入し撮影をしていたところ警備員に捕まったが、10年という歳月と太平洋という距離を経て、インターネット上で二人が再会する、というドラマがあった。詳しくは下記URLを。

【追憶の調布関東村(1) 調布関東村最後の日々】
 http://tomosakata.blogspot.jp/2005/11/blog-post_25.html

普段、廃墟愛好家から恐れられる警備員の立場から廃墟について書かれた記事は大変珍しく、興味を持って読ませて頂いた。

自分にも廃墟を通じて、今後どのようなドラマが待ち構えているのだろうか。恐ろしくも楽しみである。